国立保健医療科学院遠隔教育
医療管理分野選択科目
健診・保健指導データ分析法

【科目責任者・担当者】岡本悦司(経営科学部)・藤井仁(人材育成部)

【科目内容概略ならびに一般目標・行動目標】
●科目内容概略
 健診データをExcelのような既存ソフトで様々な処理,分析し,保健事業を評価する技能を習得する。
なお本科目は国立保健医療科学院の長期課程,医療管理分野の選択科目としても実施するものであり,科学院に通学する研修生も数名受講する予定である。
●一般目標
 2008年4月からの医療保険者による特定健康診査・特定保健指導の実施ならびに2010年度末までのレセプト完全オンライン化をみすえ,みずからレセプトや健診データを分析し,特定保健指導や傷病分析に活用できる保健事業従事者やCIO(情報担当者)ならびに健診データを研究目的に活用できる研究者を育成する。
●行動目標
 本物の健診やレセプトデータに似せて生成された架空サンプルデータを配布し,Excelを使って健診データの評価,レセプト等の医療費情報とのリンクし傷病別医療費や日数を推計したり保健指導の経済評価等の分析を自ら行う。
【チャプター名と目標】
原則として1週間を1チャプターとし,土日は前後チャプターの移行期とする。
第1週(11月21〜29日) 健診データの理解(国民健康・栄養調査,米国CDCが提供するNHANES[全米健康栄養調査]データを用いて健診データの性質を理解する)
第2週(11月28〜12月6日) 健診データの階層化と分析手法(サンプル個票データを用いて特定健康診査プログラムにしたがった階層化を試みる)
第3週(12月5〜13日) 健診データとレセプトデータのリンケージ(異なるデータセットをリンクする手法を習得する)
第4週(12月12〜12月20日)保健事業の経済評価の手法(健診データを用いた対照群の選択法ならびに複数傷病レセプトより傷病別医療費を推計する手法と医療費への影響評価を習得する)

【想定される受講者】
 保険者(市町村,各種保険組合)ならびに審査支払機関(国民健康保険団体連合会,支払基金)の職員で保健事業やレセプト分析に従事する者,保健所,保健センター,福祉事務所等自治体職員,データ分析に関心のある研究者など。

【募集定員】20人

【受講者の職種制限の有無】職種制限はありません。

【応募締切り】2009年11月9日(月)

【スクーリングの有無】行なわない

【単位数】1単位

【教育方法】受講者は開講期間中,必ず一日一回以上はe-learningサイトにアクセスすること。各週初め(土日)に【課題】とサンプルデータを与える。受講者は各自ダウンロードし自らExcel等で分析しレポートをWORD等でまとめて提出する(e-learningシステムに課題提出のプログラムが組み込まれている)。また【クラスルーム】という電子掲示板に課題に関する意見等を各週一回以上書き込む。各週のチャプターが3時間授業一回に相当し,書き込みが出席(受講)の証明となる。レポート提出は原則として次の日曜までとするが,遅れても12月末の締め切りまでに提出すれば可とする。

【修了認定の方法】各週ごとに一回以上【クラスルーム】に書き込みをし,かつ毎週の【課題】に関するレポートを12月末までに全て提出すること。レポートと【クラスルーム】での書き込み内容が評価対象となる。旅行等,インターネットのアクセス不能で【クラスルーム】の書き込みができない等特別な事業あるときは連絡すること

【応募にあたっての留意点】

本研修は,各保険者の職員が自らレセプト情報を分析し,特定保健指導や医療費適正化,その他研究や統計資料作成に活用することを目的としていますが,実際に受講者が学習した技能を自身が属する保険者のデータ分析に活用するにあたってはデータ管理者(市町村の場合は個人情報管理者等)と十分協議した上で行うようお願い申し上げます。

【受講条件】

 インターネットへのアクセスとメール環境があること,ならびにExcel(表計算ソフト)を備えたパソコンが使用できること(Excelはマイクロソフト社のOFFICEというパッケージで販売されている)。パソコンの基本操作に習熟しており,Excelで表計算やグラフ作成ができる程度に習熟していること。

【教育方法】

各自のパソコンのExcel等を用いて以下のような統計もしくは個票データを実際に処理して技術を習得する。
●公開された統計データ・・・国民健康・栄養調査等
___厚生労働省統計表データベース
最新のデータは政府統計サイト(e-stat)に以降しつつあります。
___2006年国民健康・栄養調査
国民健康・栄養調査の個票は公開されていないので,実物そっくりに生成した架空データを使用します。

●匿名化された個票データ・・・東海大学大櫛教授が公開している健診データを御厚意により使用させていただくことになりました。
___東海大学医学部医用工学情報学サイト
米国CDCが提供する全米健康栄養調査
ftp://ftp.cdc.gov/pub/Health_Statistics/NCHS/Datasets/NHANES/nhanes2005-2006/
●実物に似せて生成した架空データ・・・レセプトならびに,ヘルスアップモデル事業のデータは実物の使用ができないので本物に似せて生成した架空データを使用します。
___架空データの一例

【受講料と修了認定】
受講は無料です。受講に必要なパソコンやソフトならびにインターネット接続経費は各自負担となります。4週間の開講期間中,各週に最低一回【クラスルーム】で発言(書き込み)し,修了後にレポート提出し,合格と判定された方には修了証が交付されます。

【開講期間】
2009年11月21日(土)〜12月20日(日)

【受付期間】
2009年11月2日(月)〜11月9日(月)

【参考図書】
コースに必要な資料(影像教材含む)はe-learningシステムを通じて配布するので図書等の購入は必要ない。ただ,Excelの関数辞典や統計学の入門書はあった方が便利である。
なお東海大学サイトに公開されている健診データは看護福祉医学領域でのSPSSという統計パッケージの演習書籍のためのものである。本コースではExcelのみでSPSSは使用しないが,関心ある人は参照されるとよいと思う。
大櫛陽一・春木康男・浅川達人・松木秀明著「看護・福祉・医学統計学」福村出版(2007年2月刊)
【接続環境】動画等を使用する。Windows Media Player等をインストールしておいてください。また視聴覚教材を使用するのでスピーカーもついていた方がベターです。
マイクロソフト社のダウンロードサイト
【参考サイト】
科学院の特定健診・保健指導関連サイト
特定健診・保健指導サイト
特定健診・保健指導データ電子化
生活習慣病関連
厚生労働省関連サイト
医療費適正化基本方針(案)
全国医療費適正化計画(案)
特定健康診査・特定保健指導関係
国保ヘルスアップモデル事業を踏まえた市町村国保における保健実施手引書
上記手引書中特に本研修に関連ある部分
 医療費についての評価
 健診結果と医療費レセプトの突合データによる健康課題把握
標準的な健診保健指導プログラム種研修教材
レセプト傷病分析ソフト(PDM)やレセプト電算化と情報活用に関するサイト
RESEPT・COM