国立保健医療科学院遠隔教育
医療管理分野選択科目
レセプトデータ分析法

【科目責任者・担当者】岡本悦司(経営科学部)、藤井仁(人材育成部)

【科目内容概略ならびに一般目標・行動目標】
●科目内容概略
 電子レセプトをExcel, ACCESSのような既存ソフトで処理し様々な評価分析を行える技能を習得する。e-learningシステムを通じて架空レセプトや一般公開されたデータにSQL等の言語を使って実習してゆく。
●一般目標(GIO)
 2010年度末までのレセプト完全オンライン化をみすえ,保険者の職員や研究者等がみずからレセプトデータを分析し,評価分析を行う能力を育成する。また2008年度より稼働しているレセプトナショナルデータベース(レセプト情報・特定健診等情報データベース)が近く研究利用可能となることから,適切な申請を行う上で必要なレセプトデータに関する知識を習得する。
●行動目標(SBO)
1)レセプトに含まれる情報(診療行為,傷病,医薬品等のマスターファイル情報)を理解する
2)電子レセプトデータ(csv)のフォーマットをマニュアルを参照しつつ理解する。
3)ACCESSのSQL言語を用いてデータの正規化を行い必要な情報の抽出,分析ができる。
4)PDMプログラムを用いて複数傷病レセプトより傷病別の医療費を推計する。
【チャプター名と各チャプターの目標】
原則として1週間を1チャプターとし,土日は前後チャプターの移行期とする。前半の2週間を外来レセプト,後半2週間は入院(DPCおよび出来高)レセプトを主に扱う
第1週(1月9日(土)〜17日(日)) レセプトの仕組みの理解と取り込み(電子レセプトデータをExcelやアクセスに読み込み)。SQL言語の基本と通番作成および正規化といった基本操作の習得
第2週(1月16日(土)〜1月24日(日))外来レセプトより特定傷病と特定薬剤の抽出作業を行う
第3週(1月23日(土)〜31日(日))DPCレセプトのしくみとフォーマットを理解する
第4週(1月30日(土)〜2月7日(日))DPCレセプトのCD(coding data, いわゆるE,Fファイルに該当)ファイルより診療プロセスを分析
【受講資格】
 保険者(市町村,各種保険組合),保健所,保健センターならびに審査支払機関(国民健康保険団体連合会,支払基金)に属する職員で保健事業もしくはレセプト分析に関係する者,レセプトデータ分析やナショナルデータベース研究利用に関心のある研究者などで,レセプトに関する基本的な知識がありACCESS,Excel等ソフトを初心者以上に使いこなせる者

【募集定員】20人

【受講者の職種制限の有無】職種制限はありません。

【スクーリングの有無】行なわない

【単位数】1単位

【修了認定の方法】各週ごとに一回以上【クラスルーム】に書き込みをし,かつ所定のレポートを翌2010年2月15日(月)までに提出すること。レポートと【クラスルーム】での書き込み内容が評価対象となる。

【留意点】
本研修は,各保険者の職員等が自らレセプト情報を分析し,特定保健指導や医療費適正化,その他研究や統計資料作成に活用することを目的としていますが,実際に受講者が学習した技能を自身が属する保険者のレセプトデータ分析に活用するにあたってはデータ管理者(市町村の場合は個人情報管理者等)と十分協議した上で行うようお願い申し上げます。

【受講条件】
 インターネットへのアクセスとメール環境があること,ならびにExcel(表計算ソフト)とACCESS(データベースソフト)を備えたパソコンが使用できること(Excelはマイクロソフト社のOFFICEというパッケージで販売されているが,ACCESSはOFFICE standardには含まれておらず,OFFICEprofessionalにしか含まれていないので注意)。パソコンの基本操作に習熟しており,Excelで表計算やグラフ作成ができる程度,ACCESSについては以下の簡単なSQLが理解できる程度に習熟していること。
【応募方法】科学院遠隔教育共通の書式に加えて添付書類をプリントアウトし,回答を記入して添付してください。本コースではSQL言語を主に使用することからSQLの基本文の理解を評価するためです。

【教育方法】
架空のレセプトデータならびに支払基金が公開しているDPCデータ等を処理しながら技術を習得する。
●電子レセプト様式のマニュアル
www.ssk.or.jp/rezept/
●マスターファイル仕様説明書
www.ssk.or.jp/rezept/master/
●各種マスターファイル
www.iryohoken.go.jp/shinryohoshu/downloadMenu/
●公開されたDPCレセプトデータ(以下のリンクはCtrlを押しながらクリックしてください)
www.ssk.or.jp/rezept/files/dpcsample.zip

【受講料と修了認定】
受講は無料です。受講に必要なパソコンやソフトならびにインターネット接続経費は各自負担となります。4週間の開講期間中,各週に最低一回【クラスルーム】で発言(書き込み)し,修了後にレポート提出し,合格と判定された方には修了証が交付されます。

【開講期間】
2010年1月9日(土)〜2月7日(日)

【受付期間】
2009年12月7日(月)〜14日(月)

【参考図書】
上記のダウンロード可能なファイルの他コースに必要な資料(架空レセプトデータ含む)はe-learningシステムを通じて配布するので購入は必要ない。ただ,ACCESSとSQL用語等のマニュアルはあった方が便利である。
また診療行為の分析では当然ながら診療報酬点数表の理解が必要になるので参考書はあった方がよい。点数表は複雑であるがわかりやすく書かれている例としては以下のものがある。
診療点数早見表,DPC点数早見表(医学通信社)
【接続環境】動画等を使用する。Windows Media Playerを下のマイクロソフト社サイトよりインストールしておいてください。また視聴覚教材を使用するのでスピーカー(あるいはヘッドホン)も必要です(パソコンについていない方はつけてください)。
マイクロソフト社のダウンロードサイト
レセプト傷病分析ソフト(PDM)は以下サイトよりフリーウェアとして提供されている
RESEPT・COM