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WHO・国立保健医療科学院 共同開催−生活習慣病対策研修−

2010年開催

日本・WHO合同研修「生活習慣病対策における多部門の連携強化」開催  (2010年7月27-7月30日)

 生活習慣病の罹患率は、アジア諸国でも急激に増加しており、生活習慣病対策は国内のみならず、国際的にも重要な健康課題となっています。このような状況から、わが国とWHOの合同事業である生活習慣病(Non-communicable disease, NCD)対策研修が、国立保健医療科学院にて開催されました。

 国立保健医療科学院は、WHOとの連携のもと、2005年よりアジア各国の生活習慣病の政策担当者の資質向上のため、人材育成事業に取り組んで参りました。この事業を契機に、2009年東京で開催されたWHO西太平洋地域会議において、生活習慣病対策の行動指針である「さいたま宣言(Saitama Call to Action)」が採択されました。
今回は、「さいたま行動宣言」の中でも重要性が示された「国・地域内の多部門(マルチセクター)の連携強化による生活習慣病対策」に焦点を絞り、各国の取り組みの現状と今後の行動計画について討議がなされました。また、今回、保健以外の分野の政策担当者も参加者として加わり、多部門との連携による生活習慣病対策を推進する意義が確認されました。

 アジア各国からの参加者は、以下のコメントにあるように、終始活発な意見交換を行い、意欲的に研修プログラムに取り組まれました。また、日本のメタボリックシンドローム対策の紹介や、実際の保健所における取組みの見学にも、参加者から多くの関心が集まりました。

【参加者からのコメント】

  • 多部門(マルチセクター)の連携は、生活習慣病対策においてきわめて有益であり、それぞれの国の現状に合わせて柔軟であるべきだと考えます。
  • 本研修で紹介された各国の生活習慣病プログラムは意義が高く、本国の政策担当者および健康局に報告のうえ、「食事と健康」に焦点を当てた国内政策を立案し、具体化する提案を行います。
  •  多部門との連携は簡単なことではありませんが、各国がそれぞれの委員会、ワーキンググループを活用すれば、目標に向けた意見交換を行うことが可能です。
  • 本研修に参加して、政策を決定する政府側と、連携する団体や市民の双方が、‘win-win’である(共に利益になるような)戦略が重要であると気づきました。
  • 本研修では、貴重な人脈を得られました。また教育環境は特に素晴らしかったです。
生活習慣病対策研修開会式

開会式

研修中の様子

研修中の様子

2009年開催

生活習慣病対策研修
Japan WHO International Visitors Programme(JWIVP)on NCD(Non Communicable Disease) Prevention and Control
- さいたま宣言 Saitama call to Action へ -

期間:2009年8月3〜8月7日

<研修概要>
本研修は世界保健機関西太平洋地域事務局(WHO/WPRO)から委託をうけ、世界保健機関(WHO)の生活習慣病対策におけるキャパシティービルディングの一環として、対策に携わる上級職員を対象に、2005年から厚生労働省、国立保健医療科学院、(社)国際厚生事業団の協力の下で実施されている。本年度は、初日3日間は国立保健医療科学院において過去のコース参加者を招聘し、各国の進捗報告と更なる今後の対策を検討した。後半2日間は、WHO西太平洋事務局長 Dr.Shinら上級政策担当者、政府高官らが出席する会議にて研修終了者から報告が行われ、本活動がさいたま宣言(Saitama Call to Action)として総括された。

会議参加者:
西太平洋事務局:Dr. Shin Young-soo (事務局長), Dr.Linda L.Milan (事務局長オフィス:JWIVP-NCDプログラム責任者)他、厚生労働省、国立保健医療科学院院長、上級政策決定者*1、研修参加者 *2他

講師・ファシリテーター:
WHO本部Dr.Fiona Adshead (慢性疾患・健康増進部門ディレクター)他、WPRO(WHO西太平洋事務局 NCD担当オフィス)、フィンランド・公衆衛生院:Dr. Pekka Juhani Jousilahti、世界国立公衆衛生機関協会 International Association of National Public Health Institutes (IANPHI):Dr. Jeffrey P. Koplan, Prof. Mohammed Hassar、国立保健医療科学院

*1 出席国:
オーストラリア、カンボジア、中国、クック諸島、香港、ラオス、マレーシア、マーシャル諸島、モンゴル、ニュージーランド、パプアニューギニア、フィリピン、韓国、サモア諸島、ソロモン諸島、トンガ、ベトナム、日本、計18名

*2 参加国(2009研修):
カンボジア、中国、クック諸島、フィジー、ラオス、マレーシア、ミクロネシア連邦、モンゴル、パプアニューギニア、フィリピン、サモア、ソロモン諸島、トンガ、ベトナム、計19名