インターネットによる遠隔教育(e-Learning) |
国立保健医療科学院では、広い意味で保健医療福祉業務に従事している方を対象に、インターネットによる遠隔教育(e-Learning)を開講致しております。技術評価部では、その科目の1つである「生物統計学」を開講・担当しております。
保健医療分野において調査研究を行うには、その目的に応じた「適切なプロトコール」をたて、「必要最小限のデータを収集」し、「最適な統計解析」を行い、結果を「簡潔にまとめる」ことが重要です。生物統計学の授業では、この一連のプロセスに必要な「統計学のセンス」と「基礎知識」を獲得することを目的として、遠隔システムを利用した学習(受講生同士による議論が中心)を進めます。また期間中6回の試験を行います。
丹後俊郎著、古川俊之監修:新版 医学への統計学、朝倉書店、1993. ISBN 4-254-12546-1 税込価格 6,090円 | 丹後俊郎著:統計学のセンス デザインする視点・データを見る目、医学統計学シリーズ1、朝倉書店、1998. ISBN 4-254-12751-0 税込価格3,045円 |
スクーリング※ (9/10) |
オリエンテーション 遠隔での授業の進め方と講義 |
【1−2週】 (9/13-9/24) |
第1章 統計学的推測の意味−無作為化の重要性 母集団と標本、分布、推定の考え方、仮説検定の考え方など基礎知識の習得する。ここでは特に「考え方」について習得することを目的とする |
【3−4週】 (9/27-10/8) |
第2章 研究デザイン−無作為割り付けの重要性 無作為割り付けの重要性を理解するとともに、自分で無作為割り付けができるようにする。 |
【5−6週】 (10/12-10/22) |
第3章 統計解析以前のデータを見る目 調査研究で使用する統計量(指標)の区別を理解する。 |
【7−9週】 (10/25-11/12) |
第4章 平均値の比較 平均値の検定や回帰分析など、基本的な統計手法や検定について学習し、具体的な標本サイズの計算法や検定の意味と多重比較の意味について理解する。量反応関係の検出法、交絡因子の調整法を学習する。 |
【10−12週】 (11/15-12/3) スクーリング※ (11/22)(予定) |
第5章 頻度の比較 分割表について学習し、比率と分割表に関する検定ができるようにする。量反応関係の検出法、交絡因子の調整法を学習する。 |
【13−14週】 (12/6-12/17) |
第6章 イベント発生までの時間の比較 生存時間に関する推測の考え方について理解し、簡単な生存時間に関する検定の計算を行う。 |