医薬品成分を含有する製品の服用による健康被害(疑い)の発生についてお知らせしますー福岡県

参照元URL: http://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/iyakuhinkenkouhigai.html

医薬品成分を含有する製品の服用による健康被害(疑い)の発生について―福岡県

 

本年7月2日、県内医療機関から、インターネットを利用して購入した製品が原因と疑われる健康被害の情報が寄せられたため、患者から当該製品の残品を入手し、成分検査を実施したところ、医薬品成分が検出されましたので、お知らせします。

1 健康被害の状況

 20代の女性が、インターネットを通じて台湾の業者から入手したダイエット用製品を摂取して体調不良となり、医療機関を受診しました。
主たる症状は、吐き気、全身倦怠、動悸、胸痛で、医師の診断は、低張性脱水症状です。通院治療を行い、現在は回復しています。

2 健康被害が疑われる製品の概要

(1)服用時期

令和元年6月29日から7月1日

(2)製品名

不明
※ 過去に複数の自治体において健康被害事例が公表されている「ホスピタルダイエット」などと称されるダイエット用製品と類似。

(3)形状

カプセル2種類、錠剤5種類

(4)含有されていた医薬品成分

シブトラミン(食欲抑制剤)、ヒドロクロロチアジド(利尿剤)、アミロライド(利尿剤)、フロセミド(利尿剤)、ビサコジル(便秘薬)、フルオキセチン(抗うつ剤)、クロルフェニラミン(抗ヒスタミン剤)

(5)検査結果判明日

令和元年8月20日

※ 検出成分等の詳細については以下のファイルのとおり

PDF医薬品成分を検出した製品の詳細 [PDFファイル/1.66MB]
PDF検出された医薬品成分について [PDFファイル/411KB]

3 県の対応

(1)患者及び医師に対し、聴き取りを行うとともに、患者から製品の残品を入手し、成分分析を行った。
(2)県のホームページに医薬品成分を検出した製品を掲載し、県民への注意喚起を行った。
(3)医薬品成分を検出した製品について、厚生労働省に情報提供を行った。当該情報は厚生労働省のホームページで公表される。

4 県民への注意喚起

(1)ダイエット目的の処方薬として主に個人輸入で入手されている「ホスピタルダイエット」などと称される製品(※)には、過去に複数の医薬品成分が検出されており、平成14年以降、複数の自治体から健康被害事例(死亡例を含む)が公表されております。
これらに該当する製品を服用している方は直ちに服用を中止してください。身体に異常がある場合には、医療機関を受診するか、最寄りの保健福祉環境事務所、保健福祉事務所又は保健所に御相談ください。
※ ダイエットを目的とし、海外(タイ)の病院が処方する複数の医薬品から構成される製品群の総称です。
「MDクリニックダイエット」「ヤンヒーホスピタルダイエット」などの類似名称で販売されている場合もありますので、ご注意ください。

(2)国内の承認及び許可を受けずに製造販売されている医薬品を服用することは、健康被害を生じるおそれがあり、大変危険ですので、そのような製品を購入・服用しないようにしてください。

(参考)厚生労働省ホームページ
「ホスピタルダイエット」などと称されるタイ製の向精神薬等を含有する無承認無許可医薬品による健康被害事例について
健康被害情報・無承認無許可医薬品情報