【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】老健施設におけるノロウイルスの集団感染(大阪府)

〔作成者〕大阪府和泉保健所
〔発生年月日〕2004/12/27
〔概要〕平成16年12月30日に老健施設から「12月27日から入所者のべ12人が、また12月30日には職員3名が、いずれも下痢嘔吐症状を呈している、入所者は全員軽快傾向」との情報を得た。保健所はウイルス性胃腸炎が最も疑われると判断、手洗い・消毒・感染防御措置・患者増加時の連絡を指示。施設からの連絡はなかったが、その後も患者の発生は続き、3階入所者にも発症があった。1月4日に保健所が訪問調査した結果、発症者は入所者94人中46人、職員53人中15人で計61人となり、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生を強く疑い保存検体(便、吐物)を公衆衛生研究所に搬送、11検体中9検体よりノロウイルスが検出された。1月6日報道提供。この件及び他施設での集団発生事例の報道を受け、迅速な検査等の実施について府議会等で問題となった。
〔原因/端緒〕ノロウイルス
〔患者/死者/負傷者〕有症者67名
〔症状/被害状況〕下痢 嘔吐