【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】O157の集団発生(香川県)

〔作成者〕香川県東讃保健所
〔発生年月日〕2005/10/14
〔概要〕"
老人福祉施設において、O157の集団感染が発生し、37人感染、入所者4人が死亡した。時を同じくして県内の他の特別養護老人ホームでも、O157の集団感染が発生した。老人福祉施設では、感染による発症が継続したため、風呂や食堂の使用を中止させるなどの接触感染予防措置をとらせると共に、感染拡大の防止のため、施設内の作業チェックを行い、その結果を踏まえた職員研修などを実施した。
 共通の感染源である食品の特定はできたものの、どの段階で汚染されたのかを特定することはできなかった。当該食品の製造会社に対して、施設面での改善、衛生管理の徹底等、指導を行った。
また、感染症予防のため施設向けの「高齢者介護施設等における感染対策マニュアル」を作成、配布し、具体的な取り組みを求めている。"
〔原因/端緒〕腸管出血性大腸菌O157
〔患者/死者/負傷者〕感染者37名、死亡者4名 (いずれも管内のみ)
〔症状/被害状況〕下痢、血便、腹痛、嘔吐など