【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】感染性胃腸炎集団発生事例報告(高知県)

〔作成者〕高知県幡多福祉保健所
〔発生年月日〕2006/1/11
〔概要〕平成18年1月11日、特別養護老人ホームから入所者に嘔吐下痢を主症状とする健康被害が発生していると連絡があった。入所者51名職員45名及び短期入所者9名、計105名中41名が発症、重症者はいない。施設内感染症もしくは入所者に提供された食事を原因とする食中毒の両面から疑い立入調査を実施した。当該施設内で調理された食事はデイサービス等施設外に提供されているがこれら関係者には健康被害は生じていない。また6日から始まり11日にピークをむかえることから二次感染による感染拡大の可能性が高いと考えられる。そのため消毒や健康管理等の二次感染予防対策の徹底を指導した。1月12日に県衛生研究所において有症者の検便からノロウイルスを検出。1月13日に有症者6名重症者1名死亡者1名が発生の報告があり、死亡者の便からノロウイルスから検出した。1月14日有症者4名発生の報告。1月15日に新患者1名発生と重症化の報告。1月17日に有症者0の報告。1月18日に職員1名の有症者の発生の報告。1月19日から有症者0でほとんど症状が止まり回復している。
〔原因/端緒〕ノロウイルス
〔患者/死者/負傷者〕発症者41名
〔症状/被害状況〕嘔吐 下痢