【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】市内スポーツ教室でのO157患者の発生について(北海道/札幌市)

〔作成者〕札幌市保健所
〔発生年月日〕2005/7/29
〔概要〕平成17年7月29日、市内の医療機関から保健所に市内在住の女児A(4歳)と男児A(3歳)について腸管出血性大腸菌O157感染症の発生届出があり、7月30日市内の医療機関から保健所に市内在住の男児B(4歳)についてO157感染症の発生届出があった。患者及び家族の健康状況調査を実施したところ、患者全員が市内の同じスポーツ教室に通っていることが判明、当該スポーツ教室における有症者の状況等を調査した。3名の患者は当該スポーツ教室が行った水泳教室に参加していたことから、その全参加者72名(幼児53名指導員19名、患者除く)について健康状況を調査したところ、10名(幼児)の有症者がいたことから便検査を実施。(本市衛生研究所8名病院2名)4名がO157陽性で、患者は計7名となった。プールの施設調査の結果からは設備に異常はなく、残留塩素濃度も適切に管理されていた。また、プール水からO157は検出されなかった。他の利用者から患者が発生していなかったことから、プール水が感染源ではないと判断している。
〔原因/端緒〕腸管出血性大腸菌O157
〔患者/死者/負傷者〕発症者7名
〔症状/被害状況〕血便 下痢 発熱 腹痛 嘔吐

公開日:2007年08月20日

カテゴリー: 感染症