【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】中学校におけるノロウイルス感染症集団発生(大阪府)

〔作成者〕大阪市保健所
〔発生年月日〕2004/5/14
〔概要〕平成16年5月14日、保護者から中学1年生の息子が学校行事の研修に行ってから発熱と下痢で休んでおり、友人も休んでいるが学校から届出があるか問合せあり。学校へ連絡したところ、嘔吐、下痢、発熱で30名休んでいるとのこと。5月10日~5月12日の研修に出かけた同校1年生394名と引率教師21名の計415名のうち発症者は教師3名を含む154名。他学年及び日程をずらして同様の行程で研修した高校1年生から同様発症は見られなかった。宿泊所及び帰阪時の弁当調整施設の所轄行政機関に調査を依頼したところ、各施設を原因とする食中毒とは断定できない旨回答あり。(行きは各自の家庭弁当)当該校には給食、食堂はない。発症者からノロウイルス検出。5月10日行きの行程で5名嘔吐者、宿舎に着いて1名嘔吐者がいた。発症者数は13日ピークとする。5月25日食中毒とは断定できず感染症の疑いが濃厚である旨同校に説明。塩素系消毒薬による校内の自主消毒指導したところ、トイレ等の消毒実施。ノロウイルスの啓発リーフレットを学校を通じて家庭に配布、二次感染防止に努めた。5月27日プレス発表。
〔原因/端緒〕ノロウイルス
〔患者/死者/負傷者〕疑い患者154名
〔症状/被害状況〕嘔吐 発熱 下痢