【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H19】中国産冷凍食品(青島ニラ肉焼まん)からメタミドホスを検出した違反食品について(広島県備北地域保健所)

〔作成者〕広島県備北地域保健所

〔発生年月日〕2008/1/19

〔概要〕
(1)平成20年2月12日(火)夕方,中国産冷凍食品に関する健康被害の相談があり,保健所及び県立総合技術研究所保健環境センターが食品を検査したところ,有機リン系農薬「メタミドホス」を検出した。

(2)規格基準違反の疑いがあるため,厚生労働省及び当該食品の輸入業者を管轄する大阪市へ直ちに情報提供を行った。

(3)大阪市は,製造レシピの確認や再検査等の精査を行い,当該ロットのみから「メタミドホス」を検出した。大阪市の調査結果等から厚生労働省は食品衛生法違反に該当するものと思料した。

(4)当該ロット製品は,輸入者により回収措置が行なわれた。

〔原因/端緒〕平成20年2月12日,自宅で中国産冷凍食品の「青島ニラ肉焼まん」を喫食した住民から,喫食後体調不良となったとの情報提供及び検査用として当該製品の提供があった。検査結果:喫食「ニラ肉焼まん」の残品から0.64ppm,同一ロットの未開封製品から0.55ppmのメタミドホスを検出したので,関係機関等へ通報した。

〔患者/死者/負傷者〕情報提供者は喫食後ふらつき等があり,有機リン中毒ではないかとの疑念を抱き医療機関を受診したが,診察した医療機関の医師は有機リン中毒の指標となる「コリンエステラーゼ値」等検査した結果,その疑いはないと判断した。また,当該同一品購入者7名及びその家族には健康被害の発生はなかった。情報提供者2名,その他当該品購入者7名及びその家族にも健康被害の発生は認められなかった。

〔症状/被害状況〕なし

公開日:2008年07月01日

カテゴリー: 食品安全