【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H19】美容外科診療所に対する苦情・相談から立入検査に至った事例(茨城県)

〔作成者〕茨城県つくば保健所

〔発生年月日〕2005/7/1

〔概要〕平成17年7月匿名での医療相談あり。県医療安全相談センターと情報共有し,当該診療所に事実確認を行い,不適切な対応が認められたため改善するよう指導。その後も苦情相談が続いたため関係機関との情報共有や当該診療所への指導を継続するとともに,保健所HPで美容外科に関する注意喚起を図った。その他,苦情内容では金銭トラブルに関するものが多かったため,無料法律相談を案内するなどした。また,複数の相談者や関係機関からの情報提供により,無資格者による医療行為等の疑いがあったため,平成18年3月立入検査を実施。医療法・医師法・保助看法・薬事法等に基づく指導及び不適合事項に対する改善報告を求めた。管理者から改善報告の提出はあったが,その後診療所廃止届を受理した。

〔原因/端緒〕患者本人からの電話相談。

〔患者/死者/負傷者〕患者本人からの苦情が数件。その他,消費生活センターなど関係機関からも苦情相談の連絡が多数あり。

〔症状/被害状況〕
・初回カウンセリングの時,執拗に高額な手術を勧められ,その内容が広告掲載のものと違っている
・手術内容が説明と異なり,効果が思わしくない。
・術後患部の痛みや腫れなどの症状が続いているが,対応してもらえない。
・脱毛の施術を受けたが,医師ではないスタッフに処置された。

公開日:2008年07月15日

カテゴリー: 医療安全