【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H19】同一医療機関においてノロウイルスによる感染性胃腸炎が複数回発生した事例(静岡県)(※詳細情報あり)

〔作成者〕静岡市保健所
〔発生年月日〕2006/11/14
〔概要〕医療機関から、複数回のノロウイルス院内感染事例として報告された。2回目、3回目はその都度、原因があったことから一連のものではないようであるが、環境消毒や衛生対応を尽くしたようでも、蔓延は必ずしも食い止めきれないことがあることを示唆する事例と思われる。
〔原因/端緒〕1回目:(H18.11.14)感染経路不明であるが、某病棟にて入院患者、医療従事者13名が発症。2回目:(H18.12.18)1回目と異なる病棟で発生。嘔吐・下痢患者の入院から蔓延の疑い。3回目:(H19.2.16)1、2回目と異なる病棟で発生。入院後、嘔吐下痢を発症した患者から拡大と推定。
〔患者/死者/負傷者〕1回目:患者、医療従事者計13名(検便12件中、9件でノロウイルス陽性)。2回目:患者、医療従事者計45名(検便18件中、12件でノロウイルス陽性)。3回目:患者、医療従事者計26名(検便20件中、14件陽性)。いずれも死亡者なし。
〔症状/被害状況〕嘔吐、下痢