【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H19】多剤耐性結核菌に感染した外国人に係る対応(千葉県)※詳細情報あり2008/09/25

〔作成者〕千葉県千葉市保健所

〔発生年月日〕2007/9/12

〔概要〕
結核病棟での治療開始後、入院拒否し病院を脱走する。救急車で病院へ戻った後、通訳ボランティアを導入し、治療の必要性について理解を図るが、入院生活になじめず、平成19年10月に退院。退院後、多剤耐性結核と判明。訪問DOTSを実施していたが、日本の治療への不信・外来時間を守れない・経済困難等の理由で、約1ヶ月間、受診が途切れる。平成19年12月に生活保護を開始し治療再開するが、直後に妊娠判明。医療通訳可能なボランティアの協力を得て、平成20年1月堕胎手術実施し、結核治療再開する。
上記と同時に、職場・来日時に利用した航空機の接触者健診を進めた。

〔原因/端緒〕
平成19年8月に来日した当該者は、同年9月12日に咳・喉痛出現後喀血し、19日に結核病棟に入院。調査の結果、来日前に結核を発病していたこと、多剤耐性結核であることが判明。また、退院後、妊娠・堕胎した。

〔患者/死者/負傷者〕
患者1名

・公的ボランティア(通訳)、NPOボランティア(医療通訳)の協力を得ることができた。
・生活保護係との連携が取れたことで、生活保護がスムーズに開始され、その後も連絡を取り合うことができるようになった。
・週3回のKM注射治療に、自宅近くの医療機関の協力を得ることができた。
・言語、文化の違いにより当該者の知識や考え方を把握するのに時間を要した。
・航空機の接触者調査は厚生労働省や外国の旅行会社等、多くの関係機関との連携が必要となり、把握に時間を要した。
・患者対応と接触者健診が同時進行のため、業務量が膨大となり、担当以外の職員も関わる必要があった。
・妊娠中絶を依頼する医療機関の選択が困難であった。
・通訳による対応については、その選任、予算的措置の方法に苦慮した。

公開日:2008年09月25日

カテゴリー: 結核