【政府情報】 中国における牛乳へのメラミン混入事案への対応について(第7報)(平成20年10月6日)2008/10/07

中国における牛乳へのメラミン混入事案への対応について(第7報)

別紙(PDF:23KB)のとおり、東京都及び港区を通じて、輸入者による国内流通品の自主検査においてメラミンが検出された旨の報告があったので、お知らせします。

なお、輸入者を管轄する東京都港区に対し、食品衛生法に基づく回収等の措置を講ずるよう指示したところです。

<製品の概要>
1.品   名:たこ焼き(冷凍食品)

2.輸 入 者:住金物産株式会社

3.製 造 所:FUQING LONGWEI AQUATIC FOODSTUFF CO., LTD.(福建省)

4.検査結果:メラミン 0.7ppm~1.1ppm(4製品7検体)

5.原 材 料:タコ、キャベツ、小麦粉、鶏卵、ねぎ、馬鈴薯デンプン、脱脂粉乳、砂糖、しょうが
※各原材料中の乳由来原料の割合は不明である。

6.輸 入 量:447.3トン(過去1年間の当該製品の輸入量)

7.検査機関:(財)日本食品分析センター

(参考1)9月20日以降における輸入者による自主検査の実施状況
[1] 既に輸入された食品(平成20年10月6日現在
実施件数:949件
結果判明件数:188件(うち検出件数:8件※)

※(注)登録検査機関協会等調べ

[2] 輸入段階における食品(平成20年10月6日現在
実施件数:599件
結果判明件数: 18件

(注)厚生労働省調べ

(参考2)これまでの国内におけるメラミン検出例

製品名:グラタンクレープコーン等4品目
輸入者:住金物産株式会社 丸大食品株式会社
検出値(mg/kg):0.8~37.0
公表日:平成20年9月26日

製品名:エッグタルト
輸入者:兼松株式会社
検出値(mg/kg):1.4
公表日:平成20年9月30日

製品名:チョコピローズ等4品目
輸入者:株式会社エヌエス・インターナショナル
検出値(mg/kg):0.5~54
公表日:平成20年10月3日、6日

(参考3)
TDI(耐容1日摂取量)
米国食品医薬品庁(FDA)の暫定リスク評価に使用しているTDI/10は0.063mg/kgbw/day※であり、体重60kgの人が1日当たり許容できるメラミンの摂取量は0.063×60=3.8mg(EFSAの暫定的リスク評価によるTDI(0.5mg/kgbw/day)では30mg)である。このため、今般、日本食品分析センターが確認した最も高い検出濃度(たこ焼きセット(1個30g):1.1mg/kg)から試算した場合、毎日3.5kg(117個)(EFSAのTDIでは27kg(909個))摂取した場合でもTDIを超えません。

※ TDI(耐用一日摂取量)とは:耐用摂取量は、意図的に使用されていないにもかかわらず、食品中に存在したり、食品を汚染する物質(重金属、かび毒など)に設定されます。耐用一日摂取量は、食品の消費に伴い摂取される汚染物質に対して人が一生涯にわたって摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される一日あたりの摂取量です。
(食品安全委員会「メラミンの概要について」より抜粋)

詳細については、下記のページをご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2008/10/h1007-3.html

中国における牛乳へのメラミン混入事案について

(担当)
医薬食品局 食品安全部 監視安全課
輸入食品安全対策室
室長:道野(2495)
担当:西村、飯塚(2497、2498)
蟹江、小島(2477、2478)
電話:03-5253-1111
夜間直通:03-3595-2337