【政府情報】 中国における牛乳へのメラミン混入事案への対応について(第8報)(平成20年10月8日)2008/10/08

平成20年10月8日
厚生労働省発表

中国における牛乳へのメラミン混入事案への対応について(第8報)

本日、別紙(PDF:209KB)のとおり、東京都及び千代田区を通じて、輸入者による国内流通品の自主検査においてメラミンが検出された旨の報告があったので、お知らせします。

なお、輸入者を管轄する千代田区に対し、食品衛生法に基づく回収等の措置を講ずるよう指示したところです。

<製品の概要>
1.品   名
(1)ホイロ後冷凍チョコクロワッサン
(2)ホイロ後冷凍あんこクロワッサン
(3)ホイロ後冷凍パンオレザン
(4)ホイロ後冷凍クロワッサン

2.輸 入 者
トップトレーディング株式会社

3.製 造 所
LA BRIOCHE FOODS PRODUCTION (ZHANGJIAGANG) LTD.(江蘇省)

4.検査結果
メラミン (1) 17ppm (2) 15ppm (3) 18ppm (4) 36ppm

5.原 材 料
(1)小麦粉、チョコレート、マーガリン、砂糖、バター、イースト、脱脂粉乳、小麦グルテン、卵、食塩、乳化剤、酵素、酸化防止剤

(2)小麦粉、あんこ、マーガリン、砂糖、バター、黒ごま、イースト、脱脂粉乳、小麦グルテン、卵、食塩、乳化剤、酵素、酸化防止剤

(3)小麦粉、マーガリン、砂糖、イースト、バター、ミルクパウダー、小麦グルテン、液卵、食塩、レーズン、バニラカスタード、乳化剤、酸化防止剤、着色料、酵素

(4)小麦粉、マーガリン、砂糖、イースト、バター、ミルクパウダー、小麦グルテン、液卵、食塩、乳化剤、酸化防止剤、着色料、酵素

※ 各原材料中の乳由来原料の割合は不明である

6.輸 入 量:10トン(過去1年間の当該製品の輸入量)

(参考1)9月20日以降における輸入者による自主検査の実施状況
(1) 既に輸入された食品(平成20年10月7日現在

実施件数:1,041件
結果判明件数:  218件(うち検出件数:12件
(注)登録検査機関協会等調べ

(2) 輸入段階における食品(平成20年10月7日現在
実施件数:639件
結果判明件数:22件
(注)厚生労働省調べ

(参考2)これまでの国内におけるメラミン検出例
製品名:グラタンクレープコーン等4品目
輸入者:住金物産株式会社 丸大食品株式会社
検出値(mg/kg):0.8~37.0
公表日:平成20年9月26日

製品名:エッグタルト
輸入者:兼松株式会社
検出値(mg/kg):1.4
公表日:平成20年10月1日

製品名:チョコピローズ等3品目
輸入者:株式会社エヌエス・インターナショナル
検出値(mg/kg):0.5~54
公表日:平成20年10月3日・6日

製品名:たこ焼き4品目
輸入者:住金物産株式会社
検出値(mg/kg):0.7~1.1
公表日:平成20年10月7日

(参考3)
TDI(耐容1日摂取量)
米国食品医薬品庁(FDA)の暫定リスク評価に使用しているTDI/10は0.063mg/kgbw/day※であり、体重60kgの人が1日当たり許容できるメラミンの摂取量は0.063×60=3.8mg(EFSAの暫定的リスク評価によるTDI(0.5mg/kgbw/day)では30mg)である。このため、今般確認された最も高い検出濃度(ホイロ後冷凍クロワッサン(1個50g):36mg/kg)から試算した場合、毎日105g(2個)(EFSAのTDIでは833g(17個))摂取した場合でもTDIを超えません。

※ TDI(耐用一日摂取量)とは:耐用摂取量は、意図的に使用されていないにもかかわらず、食品中に存在したり、食品を汚染する物質(重金属、かび毒など)に設定されます。耐用一日摂取量は、食品の消費に伴い摂取される汚染物質に対して人が一生涯にわたって摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される一日あたりの摂取量です。

(食品安全委員会「メラミンの概要について」より抜粋)

(担当)
医薬食品局 食品安全部 監視安全課
輸入食品安全対策室
室長:道野(2495)
担当:西村、飯塚(2497、2498)
蟹江、小島(2477、2478)
電話:03-5253-1111
夜間直通:03-3595-2337