【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H20】小規模事業所における結核の集団感染(京都府南丹保健所)

小規模事業所における結核の集団感染

〔作成者〕
京都府南丹保健所

〔発生年月日〕
2008/07/25~終息日不明

〔概要〕
曝露期間が長期であり、QFT検査は直後と2ヶ月後に実施し,11名が初回、1名が2回目検査で陽性と判明した。一方、従業員の聞き取り調査から、2年間健康診断を実施せず、発端者を名ばかり管理職とし連日長時間の時間外勤務を強いるなど事業所の劣悪な健康管理体制が判明した。労働基準監督署と協働し、経営者を呼びだし改善指導した。

〔患者/死者/負傷者〕
発病者2名(発端者およびその妻)、潜在性結核感染症12名

〔症状/被害状況〕
発端者は41歳の男性工員。2008年1月から咳症状出現するも、業務多忙のため受診せず。発熱など症状悪化し7月23日受診。G5号PCR陽性で肺結核と診断、公立南丹病院にて入院加療。従業員・家族38名(16-59歳)に接触者検診を実施。妻が発病しており治療を開始したほか、QFT検査で12名(16-51歳)を潜在性結核感染症と診断し、予防内服を実施した。

公開日:2009年06月12日

カテゴリー: 結核