【海外情報】 【海外感染症情報】アフリカ(コンゴ共和国)黄熱(平成21年4月30日)2009/07/01

説明 情報源:WHO

地 域:アフリカ

 国 :コンゴ共和国

感染症:黄熱

病原体:黄熱ウイルス

内 容:
 4月1日の時点でコンゴ共和国保健省は、疫学サーベイランスシステムにより2009年1月28日に発見された黄熱患者1名を報告した。この症例は、最初に同国の国立バイオメディカル研究所(INRB)で検査され、その後黄熱に対するWHO地域協力センターであるダカールのパスツール研究所で確定診断された。
初発患者は55歳の男性で、Cuvette West県Mbama地区に住んでいる農夫であった。患者は最初急性腹症を呈し、その後発熱と黄疸が出てきた。初めにMbama地区の医療施設で診察を受け、その後Ewo地区の病院に紹介された。
 3月23日から25日にかけて、保健省とWHOの専門家からなる黄熱アウトブレイク調査チームがMbama地区を訪れたが、それ以上、患者は見つからなかった。検体は、分析調査のためダカールのパスツール研究所に送られ、黄熱に対し非常に特異的な血清中和抗体によって確定診断された。
コンゴ共和国は1930年から1960年に行われていた集団ワクチンの恩恵を受けていた。最後のアウトブレイクは1981年に報告されたが、それ以後確定例は出ていなかった。アウトブレイクに対応した予防接種キャンペーンは、73,011人を対象として5月6日に予定されている。

(情報提供)
関西空港検疫所
FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2009年07月01日

カテゴリー: 感染症