武田社の新型コロナワクチンに関する情報を掲載しました

参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=-wFOkex9LWaqjgxpY

健康・医療

武田社の新型コロナワクチンについて

 武田社の新型コロナワクチン関する情報をお届けします。なお、本剤については、ノババックス社が開発したワクチンを武田薬品工業株式会社より薬事承認申請されたものであり、現在、薬事承認審査中です。

特徴 New

ワクチンの種類

本剤は組換えタンパクワクチンであり、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質(ウイルスがヒトの細胞へ侵入するために必要なタンパク質)の遺伝子をもとに作られた組換えタンパク質をナノ粒子化した製剤で、免疫の活性化を促進するためのアジュバントが添加されています。本剤の接種により組換えスパイクタンパク質がヒトの細胞内に取り込まれると、スパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、SARS-CoV-2による感染症の予防ができると考えられています。

 組換えタンパクワクチンは不活化ワクチンの一種であり、B型肝炎ウイルスワクチンをはじめ他のワクチンでも使用実績があります。


(第31回 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会資料より引用)

ページの先頭へ戻る

有効性・安全性について New

 2020年12月から2021年2月にかけて米国及びメキシコにおいて実施された、18歳以上を対象とした臨床試験によると、ノババックス社ワクチンの初回接種後約3か月における発症予防効果は90.4%であったと報告されています。また、接種後7日目までの局所及び全身に見られた症状は軽度~中等度で一過性であり、追跡期間中に安全性の懸念は認められなかったと報告されています(※1)。

 また、2021年6月に英国において実施された、30歳以上の人を対象とした臨床試験によると、初回接種でファイザー社のワクチン又はアストラゼネカ社のワクチンを接種した後にノババックス社のワクチンを追加接種した場合(交互接種)において、抗体価は対照群と比較して有意に上昇していたこと、研究期間中に報告された副反応について安全性は許容されると報告されています(※2)。

※1:N Engl J Med 2022; 386:531-543
※2:Lancet 2021; 398: 2258.76

ページの先頭へ戻る