9月は自殺対策強化月間です!~第31回 自殺防止!東京キャンペーン~―東京都

参照元URL : https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/07/26/19.html

報道発表資料

2022年07月26日

福祉保健局

9月は自殺対策強化月間です!
第31回 自殺防止!東京キャンペーン

自殺に追い込まれるという危機は「誰にでも起こり得る危機」であり、誰もが当事者となり得る重大な問題です。
東京都の自殺者数は、平成23年をピークに減少傾向でしたが、令和2年及び令和3年は、前年と比較し増加しました。新型コロナウイルス感染症による影響は、健康問題にとどまらず、失業や休業等による就労環境の変化や、生活の不安定化等による心身面の不調など、都民生活に深く影響を及ぼしており、今後も自殺リスクの高まりが懸念されています。
東京都では、毎年9月と3月を自殺対策強化月間に位置付け、「自殺防止!東京キャンペーン」を実施しています。本年9月も、九都県市(埼玉県、千葉県、神奈川県、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)や区市町村、関係団体と連携し、重点的に普及啓発等の取組を行います。

1 特別相談

  1. こころの悩み等についての電話相談
  2. 自死遺族のための電話相談
    相談受付時間の延長等を行います。いずれの窓口も、相談料は無料です。
    詳しくは 別添チラシ(PDF:763KB)を御覧ください。
    ※フリーダイヤル以外の相談先は、通話料・通信料がかかります。
    ※0570で始まるナビダイヤルは、携帯電話の無料通話、かけ放題プラン等の対象外です。
    ※この他、東京都消費生活総合センターにて「多重債務110番(電話 03-3235-1155)」を9月に実施予定です。
  3. LINE相談
    福祉保健局公式LINEアカウント 相談ほっとLINE@東京
    「生きるのがつらいと感じたら…」メニューから相談を受け付けています。
    毎日15時00分から23時00分まで(受付は22時30分まで)
    利用方法等はホームページを御覧ください。

特別相談以外にも、様々な機関が相談窓口を設けています。詳細はホームページから御覧ください。

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2 学生向けこころといのちの講演会(オンライン開催予定)

『オンライン時代の学生のメンタルケア こころの専門家と考えよう 若者のいのち』

東京都では、若年層の自殺対策を重点施策と位置付け、毎年、若者が抱えている悩みや、その悩みにどのように対応していくかを若者自らが考えていくことを目的とした講演会を開催しています。今年度も以下のとおり開催予定です。

日時

9月29日(木曜日)14時00分から16時30分まで

対象

都内に在住または在学する学生、保護者、対人援助職

講師

安宅勝弘氏(東京工業大学 保健管理センター 教授)
太刀川弘和氏(筑波大学医学医療系 災害・地域精神医学 教授)
高橋あすみ氏(北星学園大学 文学部 助教)
※高橋氏の「高」は、正しくは「はしごだか」です。

3 ゲートキーパー啓発動画等の掲出

都では、悩みを抱える人を社会全体で支える取組を推進するため、「ゲートキーパー」の存在やその役割について、多くの方に知っていただけるよう動画を作成しています。このたび、以下のとおり動画、音声・バナーを掲出します。
皆さんの「気づき」や「声かけ」が、誰かの支えのきっかけになるかもしれません。あなたもゲートキーパーについて学んでみませんか?

(1)掲出動画

ゲートキーパー啓発動画「気づいたら 声をかけるその勇気」

自殺のリスクにつながるような悩みに気付き、声をかけ、話を聴き、必要な支援につなげ、見守る「ゲートキーパー」の役割を分かりやすく紹介しています。

(2)掲出媒体等

  • タクシーサイネージ(GROWTHと提携する都内タクシー)
    8月8日(月曜日)~8月14日(日曜日)
  • 都内映画館(池袋 グランドシネマサンシャイン)
    8月12日(金曜日)~8月25日(木曜日)
  • ヘアカット専門店QBハウス(CM配信可能な都内全店舗)
    8月27日(土曜日)~9月16日(金曜日)
  • JR東日本(山手線、横須賀・総武線快速)
    9月5日(月曜日)~9月11日(日曜日)
  • 都営地下鉄(浅草線、三田線、新宿線、大江戸線)
    9月12日(月曜日)~9月18日(日曜日)
  • 音声配信サービス(Spotify 音声・バナー広告)
    8月20日(土曜日)~9月19日(月曜日)

※Spotifyのみ、動画ではなく、音声・バナー広告を掲出します。

画像
ゲートキーパー啓発動画「気づいたら 声をかけるその勇気」

4 ポスター・リーフレット等による広域的な普及啓発

自殺対策とは「生きるための支援」であり、関係機関が連携して包括的に取り組む課題であることについて、広く理解を促すため、区市町村や関係機関を通じて、 本キャンペーンチラシ(別紙)(PDF:763KB)や相談窓口一覧リーフレットの配布を行います。また、鉄道会社等と連携し、都内各駅等でポスターや画像の掲出を行います。

5 区市町村と連携した取組

  • 以下の区市において、街頭等における啓発物の配布を行います。
    新宿区、文京区、品川区、世田谷区、中野区、北区、板橋区、練馬区、小金井市、東大和市、清瀬市、武蔵村山市、多摩市(※東大和市と武蔵村山市は合同で実施)

詳細については、ホームページ「第31回自殺防止!東京キャンペーン(令和4年9月)」で随時更新します。
また、上記以外の区市町村や東京都保健所・精神保健福祉センターにおいても、自殺やメンタルヘルス対策に関する取組を行います。詳細は、ホームページ「第31回自殺防止!東京キャンペーン(令和4年9月)」から御覧ください。

※新型コロナウイルス感染症の流行状況を鑑み、内容の変更または中止をする場合があります。

6 自殺予防週間ライトアップキャンペーン

自殺対策基本法が定める自殺予防週間に合わせて、都庁第一本庁舎のライトアップを行います。

  • 都庁舎ライトアップ期間
    9月10日(土曜日)から16日(金曜日)まで

※新型コロナウイルス感染症の流行状況や電力の逼迫状況を鑑み、内容の変更または中止をする場合があります。

ロゴ画像2

国が定めた「いのち支えるロゴマーク」は、自殺対策の相談対応で重要な「気づき、傾聴、つなぎ、見守る」の流れを一体的に行うことで、いのちを支えるという決意が込められています。
ライトアップでは、本ロゴマークに使用されている4色を点灯します。

ゲートキーパーが担う役割 まずは声をかけることから

1)気づき、声をかける
  • 声掛け
    (例)「どうしましたか。おつらそうで心配です。」
    「眠れていますか?力になれることはありますか?」
2)話を聴く
  • 相手の苦労をねぎらい、共感を表す
    (例)「それはつらかったですね。よく耐えてきましたね。」
    「これまで一人で頑張ってきたのですね。」
  • 「死にたい」という言葉と気持ちに寄り添う
    (例)「死にたいと思うほどつらかったのですね。」
    「それほどおつらくて、消えてしまいたいと思うんですね。」
3)必要な支援につなげる
  • 紹介する
    (例)「この困りごとについては、○○の窓口が詳しいと思うので、そちらにも相談してみてはいかがでしょうか。」
  • 具体的なアクセス方法等を示す
    (例)「○○の窓口は、平日9時00分から17時00分まで受け付けているようです。電話番号、住所は…です。私から連絡してもよろしいでしょうか。」
    →相談窓口はこちらより検索ください。
    「東京都こころといのちのほっとナビ ここナビ」
4)見守る 継続的な関わりができる場合は、相談窓口につないだ後も、必要があれば相談にのることを伝えましょう。

自殺対策の推進のための情報発信の注意事項 特にメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識

自殺関連の情報発信にあたっては、WHOが定めたガイドライン「自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識(2017年版)」(外部サイトへリンク)(厚生労働省ホームページより)をご参照の上、不適切な情報発信により自殺を誘引しないよう、一層の配慮をお願いいたします。

すぐわかる手引(クイック・レファレンス・ガイド)

やるべきこと

  • どこに支援を求めるかについて正しい情報を提供すること
  • 自殺と自殺対策についての正しい情報を、自殺についての迷信を拡散しないようにしながら、人々への啓発を行うこと
  • 日常生活のストレス要因または自殺念慮への対処法や支援を受ける方法について報道すること
  • 有名人の自殺を報道する際には、特に注意すること
  • 自殺により遺された家族や友人にインタビューをする時は、慎重を期すること
  • メディア関係者自身が、自殺による影響を受ける可能性があることを認識すること

やってはいけないこと

  • 自殺の報道記事を目立つように配置しないこと。また報道を過度に繰り返さないこと
  • 自殺をセンセーショナルに表現する言葉、よくある普通のこととみなす言葉を使わないこと、自殺を前向きな問題解決策の一つであるかのように紹介しないこと
  • 自殺に用いた手段について明確に表現しないこと
  • 自殺が発生した現場や場所の詳細を伝えないこと
  • センセーショナルな見出しを使わないこと
  • 写真、ビデオ映像、デジタルメディアへのリンクなどは用いないこと

 

問い合わせ先
福祉保健局保健政策部健康推進課
電話 03-5320-4310

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