オミクロン株対応2価ワクチンの追加接種後の健康状況調査に関する情報が更新されました。 (令和6年1月29日)

参照元URL:https://www.mhlw.go.jp/haishin/u/l?p=kXcrG-OBuV8LxsgDY

健康・医療

オミクロン株対応2価ワクチンの追加接種後の健康状況調査

 オミクロン株対応2価ワクチンの接種を受けた方を対象に、接種前後の抗体価の推移や、接種部位の腫れ・痛み、発熱、頭痛など接種後に起こりやすい様々な症状の頻度などを調査し、皆様にお知らせしています。

●調査の概要:

ファイザー社のオミクロン株対応2価ワクチン

初回接種を完了した方を対象に、ファイザー社のオミクロン株対応2価ワクチン(2価:従来株/BA.1又は従来株/BA.4-5)による追加接種前後の抗体価の推移や、一定期間に起こった症状・疾病を調査しています。中間的に集計したものですので、今後、数値が変わることがあります。

 

  1. オミクロン株対応2価ワクチン接種後(令和5年春開始接種)の健康状況調査中間報告(3)(令和6年1月26日)[2.7MB] New

■中間報告の抜粋
 令和5年春開始接種としてファイザー社オミクロン株対応2価ワクチンを追加接種し抗体価を測定した328人の抗スパイクタンパク質抗体(抗S抗体)価を測定し、接種前12,287U/mL、接種1か月後23,492U/mL、接種3か月後18,227U/mL、接種6か月後14,633U/mLでした。接種前の抗ヌクレオカプシドタンパク質抗体(抗N抗体) が陰性であった被接種者の抗S抗体価は、接種前、接種1か月後、接種3か月後、接種6か月後それぞれ 8,678U/mL、18,791U/mL、15,194U/mL、12,320U/mL、抗N抗体陽性者はそれぞれ24,026U/mL、36,562U/mL、26,188U/mL、20,870U/mLであり、抗N抗体の陰性、陽性によって違いがみられました。
 令和5年春開始接種として接種後1週間(Day8)の日誌が回収できた448人では、37.5℃以上の発熱が15.2%(38.0℃以上は5.6%)にみられ、局所反応は疼痛が84.8%にみられました。

ページの先頭へ戻る

モデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチン

 初回接種を完了した方を対象に、モデルナ社のオミクロン株対応2価ワクチン(2価:従来株/BA.1又は従来株/BA.4-5)による追加接種前後の抗体価の推移や、一定期間に起こった症状・疾病を調査しています。中間的に集計したものですので、今後、数値が変わることがあります。

 

  1. オミクロン株対応2価ワクチン接種後(令和5年春開始接種)の健康状況調査中間報告(3)(令和6年1月26日)[2.7MB] New

■中間報告の抜粋
 令和5年春開始接種としてモデルナ社オミクロン株対応2価ワクチンを追加接種した86人の合計410人の抗スパイクタンパク質抗体(抗S抗体)価を測定し、接種前11,563U/mL、接種1か月後29,769U/mL、接種3か月後20,426U/mL、接種6か月後18,131U/mLでした。接種前に抗N抗体が陰性であった被接種者の抗S抗体価は、接種前、接種1か月後、接種3か月後、接種6か月後それぞれ7,893U/mL、23,716U/mL、17,836U/mL、16,058U/mLでしたが、抗N抗体陽性者はそれぞれ16,647U/mL、36,982U/mL、23,2484U/mL、20,513U/mLであり、抗N抗体の陰性、陽性によって違いがみられました。
 令和5年春開始接種として2価ワクチン接種後1週間(Day8)の日誌が回収できた96人では、37.5℃以上の発熱が32.3%(38.0℃以上は13.5%)にみられ、局所反応は疼痛が87.5%にみられました。

ページの先頭へ戻る

ファイザー社の5~11歳用オミクロン株対応2価ワクチン

初回接種を完了した方を対象に、ファイザー社の5~11歳用オミクロン株対応2価ワクチン(2価:従来株/BA.4-5)による追加接種前後の抗体価の推移や、一定期間に起こった症状・疾病を調査しています。中間的に集計したものですので、今後、数値が変わることがあります。

 

  1. 5~11歳の小児を対象としたファイザー社ワクチン(起源株1価ワクチン、オミクロン株対応2価ワクチン)追加接種後の健康状況調査中間報告(2)(令和5年10月27日)[3.5MB]

■中間報告の抜粋
 ファイザー社5~11歳用ワクチン(1価:起源株)を3回目接種し、抗体価を測定した46人の接種前の抗スパイクタンパク質幾何平均抗体価(抗S抗体)は2,977U/mL、6か月後7,285U/mLでした。
 ファイザー社5~11歳用オミクロン株対応2価ワクチン(起源株/オミクロン株BA.4-5)追加接種をした19人のうち、抗体価を測定した13人の接種前の抗S抗体は、接種前6,347U/mLは1か月後27,064U/mLに増加し、3か月後13,166U/mLとなりました。
 ファイザー社5~11歳用ワクチン(1価:起源株)3回目接種後1週間(Day8)までの日誌が回収できた116人では、37.5℃以上の発熱が16.4%(38.0℃以上は6.9%)にみられ、局所反応は疼痛が67.2%にみられました。
 ファイザー社5~11歳用オミクロン株対応2価ワクチン(起源株/オミクロン株BA.4-5)追加接種後1週間(Day8)までの日誌が回収できた19人では、37.5℃以上の発熱が10.5%(38.0℃以上は5.3%)にみられ、局所反応は疼痛が94.7%にみられました。安全性情報は、ファイザー社5~11歳用ワクチン(1価:起源株)3回目追加接種と同様の傾向でしたが、被接種者数は少ないので、有害事象の発生率などの解釈には留意が必要と考えられます。

ページの先頭へ戻る

これまでの報告

ページの先頭へ戻る

関連情報

 より希な、副反応の疑いのある症状についての、医療機関からの報告状況はサイト内リンク 「新型コロナワクチンの副反応疑い報告について」をご覧ください。

ページの先頭へ戻る