【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H23】外国人結核への対応(富士・東部保健所)

【保健所健康危機管理事例H23】外国人結核への対応

〔作成者〕
山梨県富士・東部保健所 地域保健課 宮下亜矢子

 

〔発生年月日〕
2012/2/20~不明

 

〔概要〕
初発患者には、英訳文書による説明などで治療・支援ができるよう努めたほか、報道機関への公表の際は外国人労働者の雇入れ拒否につながらないよう配慮した。また、積極的疫学調査の初動対応、関係者との綿密な連携体制、各方面に配慮しながらの情報提供を重視した対応を行った。
事例を踏まえ、今後は、結核感染リスクを考慮した雇入時健康診断や定期健康診断のより確実な実施を管内事業所に対し働きかけるなど結核罹患率の高い外国人労働者にも対応した健診機会の確保、労働者に対する健康教育の機会確保、有症状時の速やかな受診による患者の早期発見・早期治療を確実に実施する必要がある。

 

〔原因/端緒〕
初発患者は外国籍の30代女性。平成22年から外国人技能実習制度で来日し、電子機器組立業に従事していた。平成23年10月頃より咳症状あり。平成24年2月肺結核rⅡ2と診断され患者登録。

 

〔患者/死者/負傷者〕
初発患者:1名
肺結核患者:2名
潜在性結核感染者:12名

 

〔症状/被害状況〕
昼食時間に休養室を共用した従業員26人および患者の派遣元会社の職員1人、同国籍の友人1人の計28人に接触者健診を実施した。

公開日:2013年08月27日

カテゴリー: 結核