【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H24】全寮制の高等学校における結核集団感染の発生(備前保健所)

【保健所健康危機管理事例H24】全寮制の高等学校における結核集団感染の発生

 

〔作成者〕
岡山県備前保健所 (所長)小寺良成

 

〔発生年月日〕
2012/4/1~不明

 

〔概要〕
初発患者は全寮制の高等学校の生徒で平24年4月から食事後の咳き込み・嘔吐等の症状があった。7月中旬より発熱が続き、体重も減少。夏休みになり、明石市の実家に帰省中の7月24日に市内の病院を受診。8月1日に肺結核(G2号、bⅢ1)及び結核性胸膜炎と診断された。
8月21日、明石保健所から、接触者検診の依頼があった。全寮制高等学校の生徒であるため、また発病から診断までに期間を要したため、多数の学生・教職員等と接触しており、合計368名に対して接触者検診を実施した。その結果、発病者2人(肺結核)、潜在性結核感染症30人に及ぶ集団感染であることが判明した。

 

〔原因/端緒〕
結核菌(肺結核患者の発生)。嘔吐症状があり、消化器系の疾患を疑っていた。典型的な咳症状ではなかったため肺結核の診断が遅れた。

 

〔患者/死者/負傷者〕
肺結核患者2名、感染者(潜在性結核)30名

 

〔症状/被害状況〕
肺結核患者2名(無症状)、感染者30名(無症状)

公開日:2013年09月02日

カテゴリー: 結核