ジカウイルス感染症に関するQ&Aについて(問10更新)

参照元URL : https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000109899.html

2016年1月21日作成
2016年6月8日更新(問10)

ページ内リンク問10 性行為による感染はどのように予防すればよいですか?

【一般の方向け】

問10 性行為による感染はどのように予防すればよいですか?

答 性行為により男性から女性パートナーへの感染伝播が疑われている事例が報告されています。現在、性行為による感染についての十分な知見は得られていませんが、性行為感染のリスクを考慮し、流行地域に滞在中は症状の有無にかかわらず、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えること、流行地域から帰国した男性は、症状の有無にかかわらず、最低8週間、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際に、コンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

また、母体から胎児への感染のリスクを考慮し、流行地域から帰国した女性は、帰国後最低8週間は、妊娠を控えることを推奨します。

(参考)

WHOは、2月18日に、性行為による感染予防について、暫定ガイダンスを出しました(6月7日改訂)。その概要は、次のとおりです。
ジカウイルスが性行為により感染しうるという根拠に基づき、WHOは以下のとおり推奨する。

 

1.ジカウイルスが感染したすべての男女及びそのパートナー(特に妊婦)は、性行為による感染のリスク、避妊対策、より安全な性行動についての情報を受けること、及びコンドームを提供されること等。

2.流行地域に住んでいる又は流行地域から帰国後の、妊娠中のパートナーがいる男性は、少なくともパートナーの妊娠期間中は、より安全な性行動をとるか、性行為を自粛する。

3.流行地域からの帰国後の、妊娠を予定しているカップルや女性は、ジカウイルスに感染することがないよう、最低8週間(男性に症状が見られた場合には6か月)、妊娠を控えることを強く推奨される。

4.流行地域から帰国した人は、帰国後最低8週間、より安全な性行動をとるか、性行為の自粛を検討する。

(1)渡航中又は帰国後8週以内に、ジカウイルスの症状(発疹、熱、関節痛、筋肉痛又は結膜炎)がある場合には、男性は、最低6か月間、より安全な性行動をとるか、性行為の自粛を検討すること。女性は、この推奨について正しい情報を知ること。

(2)WHOは、ジカウイルスを確認するための定期的な精液の検査を推奨しない。しかしながら、国の政策に従い、症状があった男性は、帰国後8週後に、精液検査を実施することもできる。
5.ジカウイルスに関する検討に関わりなく、WHOは、HIVや他の性行為感染症を予防し、望まない妊娠を避けるために、より安全な性行動(正しいコンドーム使用を含む)を推奨する。

なお、詳細については、以下のHPを確認してください。
世界保健機関(WHO)Prevention of sxual transmission of Zika virus Interim guidance update 7 June 2016

 

 


公開日:2016年06月10日

カテゴリー: 感染症