No.1510 多剤耐性緑膿菌院内感染事例

[ 概要報告 ]
分野:細菌性感染症

衛研名:東京都健康安全研究センター

時期年月:2010/11/20 ~ 2010/12/13

地域:東京都

概要:
都内の病院において、2010年11月20日から同年12月13日までの期間に5例の患者からIMP-1型メタロβラクタマーゼ産生多剤耐性緑膿菌が検出された。本菌にかかる診断は5例とも無症状病原体保有者で、本菌に起因する臨床症状は認めなかった。診療科別にみると、脳外科4例、泌尿器科1例であり、いずれも同年8月から12月までの一時期、救急重症患者として救急病棟に入院していた。保健所は12月9日に本事例を探知し、直ちに積極的疫学調査を実施した。その結果、5例の検出例のうち4菌株が同一由来のものであることが判明した。院内における本菌のアウトブレイクと考え、積極的症例探索ならびに拡大防止策の徹底を指導し、2次拡大を防止した。厳重な監視により新規の本菌の検出が1か月間認めず、保健所による5回にわたる訪問調査と発生した病棟等の現地調査によって院内感染予防対策が徹底されていることを確認し、2011年1月14日に本菌によるアウトブレイクは終息した。