No.1610 弁当を原因としたSalmonella Enteritidis食中毒事例(沖縄県)

[ 概要報告 ]
分野:細菌性食中毒 

衛研名:沖縄県衛生環境研究所

時期年月:2013/7/2 ~ 2013/7/8

地域:沖縄県南部 

概要:
 平成25年7月4日、医療機関より保健所へ食中毒疑いの患者についての通報があり、保健所による喫食調査の結果から7月2日~7月4日に飲食店で製造された弁当を喫食した者のうち108名が発熱、水様便、腹痛、嘔吐等の症状を呈していることが判明した。発症者の共通食は当該施設で製造した弁当のみであった。当該施設の調理従業者11名の検便の結果は全員サルモネラ09群陰性であった。有症者22名の糞便よりサルモネラ09群が検出され、Enteritidisが同定された。また、収去検査の結果、7月4日に割卵後、冷蔵庫に保存していた液卵からもサルモネラ09群Enteritidisが検出された。保健所は有症者の検査結果に加え、患者の共通食品が、当該施設が提供した食品のみであること、有症者114名が同様の症状を呈していること、複数の医療機関より食中毒患者届出表が提出されたこと等総合的に判断し、当該営業施設で提供された弁当を原因とする食中毒と断定した。