No.1642 加熱不十分の食肉によるカンピロバクター食中毒事例

[ 概要報告 ]
分野:細菌性食中毒 

衛研名:長崎市保健環境試験所 

時期年月:2014/6/4 ~ 2014/6/12

地域:長崎県長崎市 

概要:
高校生とその保護者ら70名が市内飲食店で会食後、23名が腹痛、下痢等の症状を呈し、糞便からC.jejuniが検出された。原因食として疑われた鶏ささ身レア焼を含め、検食から食中毒菌は検出されなかったが、調理員1名からC.jejuniが検出された。患者及び調理員から検出された株を制限酵素SmaI及びKpnIによるPFGE解析をした結果、同一パターンを示した。当該施設の調理員は、施設で調理したものを頻繁に摂食し、また、新鮮な鶏肉は安全との認識を持っており、調理従事者の衛生意識の欠如による加熱不十分な食肉の提供が原因と推察された。