No.15007 保育園における腸管出血性大腸菌O26集団感染事例

[ 概要報告 ]
分野名:細菌性感染症

衛研名:福岡市保健環境研究所

登録日:2016/05/17

最終更新日:2016/05/17

事例発生日:2015年10月15日~2015年10月24日

事例終息日:

キーワード:腸管出血性大腸菌、enterohemorrhagic Escherichia coli(EHEC)、保育園、nursery school、集団感染事例、outbreak

原因物質:腸管出血性大腸菌O26

患者被害報告数:17名

死亡者数:

発生地域:福岡県福岡市

概要:
2014年10月市内のある保育園において腸管出血性大腸菌O26の集団感染事例が発生した。園児,職員および園児の家族計136名(延べ313検体)について検便を実施したところ,最初に発生届けが出された患者を含め計17名から腸管出血性大腸菌O26:H11(stx1)が共通して検出され,これらの分離株のPFGEパターンは同一であった。本事例は,菌の解析結果および保健所の実施した疫学調査の結果から本事例の感染経路は初発園児を含むクラスを中心とした園児および家族間でのヒト-ヒト感染であったと考えられた。