【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】保育園における腸管出血性大腸菌(O157:H7)集団感染事例(石川県) 

〔作成者〕石川県南加賀保健所
〔発生年月日〕2002/9/12
〔概要〕平成14年9月12日、K市保育園担当課より市内保育園に通う4歳男児2名が下痢血便で受診、その他の園児十数名にも下痢などの腹部症状があるとの報告があった。また医師から4歳男児1名よりO157が分離された届出があった。9月26日までに患児の通う保育園の園児17名(患者14名保菌者3名)職員2名(保菌者)家族17名(患者4名保菌者13名)の計36名からO157が分離され、いずれも菌株はO157:H7(VT1VT2生産性)DNAの切断パターンが一致(PFGE法)したため同一由来株であると確認された。保育園の給食の検食、拭き取り調査からはO157は検出されなかった。また保育園及び感染者家族に対して感染拡大予防のため衛生指導、施設の消毒指導を行った。
〔原因/端緒〕腸管出血性大腸菌(O157:H7)
〔患者/死者/負傷者〕発症者18名
〔症状/被害状況〕下痢 血便