【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】飲食店営業(仕出し屋)でのノロウイルスによる食中毒事件(熊本県)

〔作成者〕熊本県八代保健所
〔発生年月日〕2004/5/2
〔概要〕平成16年5月3日、八代警察署及び八代広域消防本部からの通報によって探知。八代市内の病院から患者発生届出。本事件はスイミングスクール合宿中の出来事で、食事には2施設「仕出し屋」「弁当屋」から配達されスクール内で喫食している。両施設とも保存食がなく細菌検査等は実施できなかったが、検便の結果「仕出し屋」の調理従事者4人中3人からノロウイルスGIIが検出され、「弁当屋」の従業員からは検出されなかった。また、両施設とも同一メニューは他に提供しておらず、他のメニューにおいても苦情もない。検便が採取できた患者4名すべてからノロウイルスGIIが検出された。食中毒菌は検出されなかった。以上より原因施設は「仕出し屋」と断定した。調理従事者を介し食品を汚染、事故発生に繋がったものと推定される。
〔原因/端緒〕ノロウイルスGII(仕出弁当)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者44名 うち発症者16名
〔症状/被害状況〕嘔気 発熱 腹痛 嘔吐 下痢