【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】食中毒(神奈川県)

〔作成者〕神奈川県茅ヶ崎保健所
〔概要〕平成17年8月22日、寒川町消防本部から、下痢、腹痛等の食中毒様症状を呈した複数の患者を医療機関に搬送した旨の届出が茅ヶ崎保健福祉事務所にあった。調査したところ、当該患者らは8月21日自治会納涼祭の後片付けの参加者で、寒川町内の飲食店が調整した弁当を食べており、同じ弁当を食べた他の参加者も同様の症状を呈していることが判明した。共通の食事はこの飲食店の提供した弁当だけであること、症状が共通していること、複数の患者便から腸炎ビブリオが検出されたことからこの弁当を原因とする食中毒と決定した。原因食品と考えられた弁当のメニューに生の魚介類はないが、当日は鮭の切り身を作っており、まな板を魚専用にしなかったこと等が原因の二次汚染と考えられた。なお、調理従事者1名から腸炎ビブリオを検出したが、当該従事者は当日調理を行っていないことから、従事者からの感染とは考えにくい。
〔原因/端緒〕腸炎ビブリオ O3K6:TDH+(飲食店の提供した弁当)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者86名 うち発症者81名
〔症状/被害状況〕下痢 腹痛

公開日:2007年08月21日

カテゴリー: 食品安全