【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】民宿で発生した腸炎ビブリオ食中毒(富山県) 

〔作成者〕富山県高岡厚生センター氷見支所
〔発生年月日〕2003/8/18
〔概要〕平成15年8月18日、市民病院内科医医療機関から腹痛、下痢、嘔吐症状により2名の患者が入院し、1家族3名全員が食中毒症状により診察中である旨、連絡があった。また同家族は他に1家族と行動を共にしており、その家族にも有症者がいた。調査したところ、8月16日患者グループ2家族7名が民宿で宿泊し、夕食と朝食を食べ、うち4名が食中毒症状により当該医療機関を受診しそのうち2名が入院した。共通食が民宿の食事以外にないことから原因食品として推定、調査を開始した。8月16日同施設を利用したのは10グループ182名で、すべてのグループから患者が発生しており患者数は計89名であることが判明した。患者から腸炎ビブリオO1K25、O3K6、O4K53が検出された。魚介類の不適切な取り扱いにより、魚介類に付着した菌が刺身等を汚染したものと考えられた。
〔原因/端緒〕腸炎ビブリオO1K25 O3K6 O4K53(民宿で提供された食事の刺身)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者182名 うち発症者89名
〔症状/被害状況〕食中毒様症状

公開日:2007年08月21日

カテゴリー: 食品安全