【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】 餅つき大会で発生した集団食中毒事件(京都府)

〔作成者〕京都市北保健所
〔発生年月日〕2000/12/4
〔概要〕平成12年12月4日、A診療所から嘔気、嘔吐、下痢等の症状を呈した患者を多数診察した旨、北保健所に届出があった。患者便を検査した結果、ノロウイルスは111名中28名、黄色ブドウ球菌は20名検出された。また調理器具類から8件、食品から8件黄色ブドウ球菌が検出された。しかし患者便と器具及び食品から検出された黄色ブドウ球菌の毒素型を比較すると、かなりばらつきがあり、同一起源とは考えにくい。また検査件数が多い割に黄色ブドウ球菌の検出件数が少なく、患者の発症状況にも相違があるため黄色ブドウ球菌が病因物質とは考えにくい。ノロウイルスについては、患者の症状がノロウイルスの潜伏時間・病状と一致しているため病因物質と断定した。汚染源としてはきな粉及びきな粉餅と考えられた。
〔原因/端緒〕ノロウイルス(餅つき大会で提供された餅)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者476名 うち発症者354名
〔症状/被害状況〕嘔気 嘔吐 下痢

公開日:2007年08月21日

カテゴリー: 食品安全