【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】入所給食 ウェルシュ(広島県)

〔作成者〕広島市保健所
〔発生年月日〕2003/4/18
〔概要〕施設の入所者約350名に下痢症状がある旨の申出があった。患者は入所者のみで職員は発症しなかった。患者の共通食は当該施設で調理した給食のみで職員と患者の共通食はないため、給食を原因とする食中毒事件と断定した。患者の発生状況は十数日間に亘っているため原因食品は特定できなかった。15日夕食のかぼちゃの煮つけからウェルシュ菌が検出されたが、毒素非産生菌であったこと、及び同日以前に23名の発症者があったことから、原因食品を特定するに至らなかった。また、調理器具のスワブ検査の結果、野菜用まな板からウェルシュ菌(毒素非産生)が検出されたことから、調理器具または従事者の手指を介して食品が汚染されたことが考えられたが、汚染経路を断定するに至らなかった。
〔原因/端緒〕ウェルシュ菌(施設の給食のかぼちゃの煮つけと推定)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者約1250名 うち発症者337名
〔症状/被害状況〕下痢 腹痛 吐き気 渋り便 脱力感 倦怠感 頭痛

公開日:2007年08月21日

カテゴリー: 食品安全