【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】すしを原因とするA型肝炎食中毒(東京都)

〔作成者〕江東区保健所
〔発生年月日〕2002/4/4
〔概要〕平成14年4月4日、医師から「K社社員9名がA型肝炎に感染した」との届出があった。この9名は3月4日会社でK飲食店が調製した出前の「にぎりずし」を喫食しており共通食はこの「にぎりずし」のみであった。さらに4月16日区内医療機関からA型肝炎の集団発生の届出があり、患者は3月4日と3月8日にK飲食店を利用していた。5月2日までに7グループ22名の患者が確認され、共通食はK飲食店が調整した料理のみであったことからすしを原因とする食中毒と断定した。調理従事者1名が2月下旬から3月上旬に肝炎を発症しており、この従事者と患者から検出されたウイルスの遺伝子型が一致した。また、調理従事者がウイルスを排出していた時期と患者が当該飲食店を利用していた時期が一致したことから、調理従事者が食品を汚染し食中毒を起こしたものと推定された。
〔原因/端緒〕A型肝炎ウイルス(飲食店が作成したにぎりずし)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者数不明 うち発症者22名

公開日:2007年08月21日

カテゴリー: 食品安全