【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】中華弁当による食中毒(東京都)

〔作成者〕江東区保健所
〔発生年月日〕2002/5/29
〔概要〕平成14年5月29日から31日に日本武道館で開催された総会参加者が下痢、腹痛等の食中毒様症状を呈しているとの届出が保健所にあった。患者の共通食は総会で提供された昼食のみであった。区内J社が5月30日に調製した「中華弁当」を喫食しているもののみが発症していること、検食「エビチリソース」及び患者検便からウェルシュ菌が検出されたことから「中華弁当」を原因とするウェルシュ菌による食中毒と断定した。検食のエビチリソース及び患者検便からウェルシュ菌が検出されたことから、エビチリソースが原因と推定された。エビチリソースは冷凍品を使用していたが、通常よりも大量の注文であったため加熱が十分にされていなかった。さらに、加熱後冷却機で冷却し冷蔵庫で保管していたが、中心部まで冷却されるのに4から5時間かかっていた。このためウェルシュ菌が残存し、喫食までの間に増殖したものと考えられた。
〔原因/端緒〕ウェルシュ菌(弁当製造業者の製造した中華弁当)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者2340名 うち発症者887名(喫食者は全都道府県に分布)
〔症状/被害状況〕下痢 腹痛

公開日:2007年08月21日

カテゴリー: 食品安全