説明 情報源：WHO
地 域：アメリカ
国 ：メキシコ・アメリカ・カナダ
感染症：豚インフルエンザ
病原体：A/H1N1型豚インフルエンザウイルス
内 容：
4月26日現在、アメリカ合衆国は、20名の豚インフルエンザ(H1N1)確定例（ニューヨーク市在住者8名、カリフォルニア州在住者7名、テキサス州在住者2名、カンザス州在住者2名、オハイオ州在住者1名）を報告した。20名のうち1名だけ、短期間の入院を要したものの、全員が軽症のインフルエンザ様疾患であり、死亡例の報告はない。20名全員のウイルスは、予備テストで同じ遺伝子パターンを呈しており、これまで豚やヒトから検出されていたタイプとは別の新しいH1N1亜型である。
同じく4月26日現在、メキシコ政府は18名の豚インフルエンザ(H1N1)確定例を報告した。メキシコにおける感染の拡大と重症度を明らかにするため、調査が継続されている。メキシコ32州のうち、19州で疑い例が報告されている。
WHOとグローバル感染症警報・対応ネットワーク(GOARN)は、現地の保健当局と作業を行うため、専門家をメキシコへ派遣している。WHOおよびそのパートナーは、他の加盟国で疑い例が出た場合、その報告書調査を積極的に行っており、また疫学調査、検査診断、患者管理を支援している。
4月25日、土曜日、国際保健規則のもとに召集された緊急委員会の勧告に基づき、WHO事務局長は、今回のことが国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態であると宣言した。
WHOは渡航制限、貿易制限は勧奨していない。
（情報提供）
関西空港検疫所
FORTH(海外旅行者のための感染症情報)