【海外情報】 【海外感染症情報】南アメリカ(パラグアイ)テング熱 (平成22年2月15日)2010/05/18

各国別海外感染症情報

説明 情報源:WHO

地 域:南アメリカ

 国 :パラグアイ

感染症:テング熱

病原体:テング熱ウイルス

内 容:
 2010年1月29日、国家当局はデング熱2型(DEN-2)ウイルスのまん延をAmambay州(ブラジルとの国境近く)に住む患者から採取した検体より確認した。過去10年間にDEN-2ウイルスは散発的に確認されてきただけだったので、住民の多くがこの型に感染しやすい。したがって、国家当局はデング熱の警報を出し、デング熱に対する危機計画を実施している。国家健康局は地域の健康局と共に予防策や防止策を進めている。
2008年と2009年7月にパラグアイでデング熱3型(DEN-3)と1型(DEN-1)の大流行があったが、感染者率も低く死亡者もいなかった。

 2010年2月までに、395人の検査診断例と1284人の疑い例が報告。デングウイルス1型がAlto Parana, Concepci??n and Presidente Hayesで検出。重症例はいない。20-39歳の症例が33%と多く、54%が女性例。1月29日にデングウイルス2型がAmambay department在住の患者から確認された。他の地域では伝播していない。
 2008年11月から2010年2月までに、合計395例のデング熱の検査診断例と1284例の疑い例が保健省に報告された。Amambay, Alto Parana, Asuncion, Central, Concepcion, Misiones, Paraguari, Alto Paraguay and Presidente Hayesの地域から症例報告があった。デング熱1型(DEN-1)は、感染が根付いているAlto Parana, Concepci??n and Presidente Hayesの地域で検出された。死亡例や重症例の報告はない。
 最も感染が多いのは20歳-39歳の年齢層(全体の33%)で、全症例のうち54%が女性である。
2010年1月29日に当局はデング熱2型(DEN-2)ウイルスのまん延を確認した。この検体はAmambay在住の患者から採取されたものだ。
 2010年2月2日までに、デング熱2型は他の地域ではまん延していない。

(情報提供)
関西空港検疫所
FORTH(海外旅行者のための感染症情報)

公開日:2010年05月18日

カテゴリー: 感染症