◆コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています

【感染症エクスプレス@厚労省】Vol.463(2022年5月13日)

  コンゴ民主共和国の赤道州のムバンダカで新たなエボラ出血熱(EVD)の確定例1例が発生したと、2022年4月23日に同国保健省及び世界保健機関(WHO)より発表されました。
  症例は31歳男性で、4月5日にEVDと一致する症状を呈し、4月21日に死亡しました。検査によって、エボラウイルス陽性と判定されました。
  また、本症例は、2020年にワクチン接種歴があったと報告されています。ゲノム解析結果により、2018年・2020年の同州での流行とは直接的にはリンクがないことが報告されています。
  5月5日時点で、合計3例の確定例(3例死亡)が報告されています。WHOの専門家チームによって、現地での検査・接触者の同定・ワクチン接種・感染対策が行われています。
  コンゴ民主共和国では、2021年12月16日に13回目のEVDのアウトブレイクの終息が宣言されましたが、今回で14回目のEVDのアウトブレイクの報告となります。
  なお、これまでに日本におけるEVDの輸入症例は報告されていません。

  より詳しい情報は下記、WHOアウトブレイク発生情報、WHOアフリカ地域事務局の週報等をご覧ください。厚生労働省は本事案に対して引き続き情報収集を実施し、必要に応じて情報提供を行ってまいります。
  ・WHO Democratic Republic of Congo. Democratic Republic of Congo declares new Ebola outbreak in Mbandaka 23 April 2022 (2022/04/23)
   https://www.afro.who.int/countries/democratic-republic-of-congo/news/democratic-republic-congo-declares-new-ebola-outbreak-mbandaka

  ・Africa CDC. The Democratic Republic of Congo Declared Ebola Virus Disease (EVD) Outbreak in Mbandaka, Equateur Province. (2022/04/25)
   https://africacdc.org/news-item/the-democratic-republic-of-congo-declared-ebola-virus-disease-evd-outbreak-in-mbandaka-equateur-province/

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公開日:2022年05月19日

カテゴリー: 感染症