No.1116 エコーウイルス13型による無菌性髄膜炎の流行(福井県)

[ 概要報告 ]
分野:ウイルス性感染症

衛研名:福井県衛生環境研究センター

時期年月:2002/2/10 ~ 2002/9/20

地域:福井県全域

概要:
2002年2月中旬から見られはじめた患者発生は丹南地区に限局していたが、4月下旬に隣接地区へ拡大、7月初めをピークに9月中旬まで続いた。患者検体からのウイルス分離では、106症例 (128検体)中71症例(79検体)からエコーウイルス13型が分離された。エコーウイルス13型の流行は1980年からのサーベイランス開始以来初めてのことである。他のウイルスは、2月下旬にエコーウイルス18型が1症例(1検体)、9月中旬以降にエコーウイルス30型が3症例(4検体)分離されたのみで、今回の無菌性髄膜炎流行の主要病原体はエコーウイルス13型であると推定された。