■特 徴

■う蝕予防効果

■実施方法


■普及状況







歯ブラシ法によるゲル塗布の実際

使用器材:フロアゲル(2% 燐酸酸性フッ化ナトリウム F濃度9,000ppm)パイル皿(写真参照)、乳・幼児用歯ブラシ、簡易防湿用ロール綿,綿球

ゲルの準備:小児に応用する場合,1回の塗布に使用する薬剤の量は2 g(2ml))以内とする。薬剤2 g(2ml))中に含まれるフッ化物の量は18 mgである。この範囲内の量を準備することが重要である。溶液の場合は目盛り付きポリカップに1〜2 mlを計量する。また,ゲルの場合は,パイル皿のくぼみに擦り切り1杯を取る。約1gのゲルの計量ができる。なお,適正な術式における1回の塗布後の口腔内残留フッ化物量は1〜3 mgである。

塗布術式:
(1)歯面清掃:実施現場の状況により,必ずしも必要ではない。
(2)簡易防湿:塗布する歯を中心にロール綿で孤立させる。上顎から始める方がよい。
(3)歯面乾燥:綿球で歯面の唾液を拭き取る。可能なら,圧搾空気を吹きかけて歯面を乾燥させる。
(4)塗  布:パイル皿に用意したゲルを少量ずつ歯ブラシに取り,1〜2歯ずつ歯面全体にゲルを塗り広げる。隣接面や小窩裂溝にはゲルを押し込むように塗布する。ブラッシングする必要はない。最後の部位に塗布した後,1分間開口した状態で保持する。塗布部位が確認できるので溶液より便利である。
(5)余剰ゲルの拭き取り:歯面に付着したゲルを軽く綿球で拭き取り、口の周りに付着したゲルをテイッシュペーパーなどで拭き取る。
(6)防湿用ロール綿の除去
(7)口の中にたまった唾液を吐き出させる。または,排唾管で吸引する。
所要時間は、(2)〜(7)で1〜2分である。

塗布後の保健指導
(1)塗布終了後、うがいや飲食は30分間しないように指導する。
(2)乳幼児の場合、保護者に対して間食指導、ブラッシング指導を合わせて実施する。
(3)次回の塗布について説明し、受診の予約手続きを行う。





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