【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】料理店で発生した腸炎ビブリオによる食中毒事件(富山県) 

〔作成者〕富山県高岡厚生センター射水支所
〔発生年月日〕2004/9/20
〔概要〕平成16年9月20日、複数の医療機関から飲食店を利用した者が腹痛、下痢等の食中毒症状を呈しているとの通報が、複数の厚生センターにあった。調査したところ、9月19日に同施設で調理された料理及び仕出し料理を喫食した355人(21グループ)中107人が同様の症状を呈していた。うち11グループ32名の患者の検便の結果、9グループ13名より腸炎ビブリオ(O3:K6)を検出した。以上のことと症状、潜伏時間などから腸炎ビブリオが原因と断定した。また、患者の共通食は、飲食店Kの会食料理・仕出し料理のみであったことから当該飲食店を原因施設と断定し、原因食をかにの酢物と推定した。作業工程の中で、生魚の下処理用まな板でゆでかにを処理したことが汚染の原因と考えられた。なお、喫食者は県内全域、県外12府県に及び、患者の把握に時間を要した。
〔原因/端緒〕腸炎ビブリオO3K6(飲食店で提供されたかにの酢物(推定))
〔患者/死者/負傷者〕喫食者355人 うち発症者107名
〔症状/被害状況〕腹痛 下痢

公開日:2007年08月21日

カテゴリー: 食品安全