【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】食中毒(大阪府/大阪市)

〔作成者〕大阪市保健所
〔発生年月日〕2003/1/18
〔概要〕平成15年1月20日、天王寺区内のホテルから「1月18日に同ホテルの宴会場でパーティーを開催した会社員140名のうち40名程度が食中毒様症状を呈している」旨の届出が宿日直センターを通じてあった。調査したところ、1月18日当該ホテルを利用した当該会社員139名のうち77名が嘔吐下痢発熱等の食中毒様症状を呈していることが確認された。さらに1月24日、同ホテルから1月19日に利用した156名のグループのうち1名が食中毒様症状を呈している旨の届出を受け、調査したところ11名が発症していることが確認された。発症者の検便からノロウイルスが検出されたが、保存食からは検出されず原因食品の特定には至らなかった。しかしⅩ2検定等統計処理により宴会料理で提供された「かき料理」が原因食品であると推定した。
〔原因/端緒〕ノロウイルスGI・GII(ホテルが提供した宴会料理のかき料理)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者295名 うち発症者109名
〔症状/被害状況〕下痢 嘔吐 腹痛 発熱