【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】食中毒(大阪府/大阪市)

〔作成者〕大阪市保健所
〔発生年月日〕2004/1/22
〔概要〕平成16年1月27日、大阪市此花区内の製造会社に勤務する会社員から「1月24日から下痢、嘔吐を呈していたが、他にも何人もの社員が下痢、嘔吐を呈している」との届出が此花区保健福祉センターを通じてあった。調査したところ、当該会社の社員259名が嘔吐、腹痛、下痢、発熱等の食中毒症状を呈していることを確認。患者の共通食は同社の工場食堂の給食しかなく、発症状況が類似していること、さらに患者を診察した医師より食中毒の診定があったことから当該施設を原因施設とする食中毒を断定した。検査により患者24名、調理人11名、保存食1件よりノロウイルスGIIが検出されたことにより、原因物質はノロウイルスGIIと特定された。
〔原因/端緒〕ノロウイルスGII(事業所給食)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者1675名 うち発症者359名
〔症状/被害状況〕下痢 嘔吐 腹痛 発熱