【管内情報】 【保健所健康危機管理事例】食中毒(東京都/大田区)

〔作成者〕大田区保健所
〔発生年月日〕2005/7/21
〔概要〕平成17年7月21日、A興業(千葉県浦安市)より当社に勤務している4名が7月20日から腹痛、下痢等の食中毒様症状を呈しており、大田区のB仕出し屋の仕出弁当を毎日15名程度が喫食しているとの連絡を受けた。同日東京都から築地市場でB仕出し屋の仕出弁当を喫食した8名中7名が嘔吐下痢等の症状を呈しているとの通報があった。調査の結果、患者は7月19日及び20日にB仕出し屋で製造された仕出弁当を喫食していた。当該施設では仕出し弁当として2種類あるが、発症者は「日替わり弁当」を喫食した者のみであった。検便の結果、喫食者95名からサルモネラが検出し、発症者42名からサルモネラ・エンテリティディスが検出され、下痢、発熱、腹痛を主症状とする症状を呈していた。また従業員3名と仕入品である「目玉焼き」製造工場の拭取り1検体(排水溝)からサルモネラ・エンテリティディスが検出された。以上から病因物質をサルモネラ・エンテリティディスによるものと特定した。原因食品としては目玉焼きが推定されたが、回収品に目玉焼きがなかったため、特定するには至らなかった。
〔原因/端緒〕サルモネラ・エンテリティディスO9(仕出屋の仕出弁当)
〔患者/死者/負傷者〕喫食者数不明(調査回答を得た数1405名) うち発症者470名
〔症状/被害状況〕腹痛 下痢

公開日:2007年08月21日

カテゴリー: 食品安全