【管内情報】 【保健所健康危機管理事例H19】中国産冷凍ギョウザが原因と疑われる健康被害(千葉県)

〔作成者〕千葉市保健所
〔発生年月日〕2007/12/28
〔概要〕中国産冷凍ギョウザを摂食直後(20分後)に、めまい、その後(60分後)嘔吐、下痢、低体温(34.5℃)等の症状を呈した。救急搬送された翌日退院した。病院は食中毒を疑ったが保健所への届出はしなかった。また、家族(子)も嘔吐、下痢症状を呈し病院に救急搬送されたが治療後帰宅した。被害者及びギョウザ販売業者から相談を受けた保健所は、食中毒を疑い調査したが、販売業者の行った試験検査結果や同様の苦情がないことなどから原因の特定に至らなかった。その後、厚生労働省から兵庫県及び千葉県で中国産冷凍ギョウザによる有機リン中毒の発生の情報提供を受け、本市の事案が該当するものと決定した。また、警察の調査で残品のギョウザからメタミドホスが検出された。千葉市は被害者に対し後遺症等に関する診療及び保健師の訪問相談を行うなどのケアを実施
〔原因/端緒〕原因物質:メタミドホス(有機リン系農薬)中国産冷凍ギョウザを食べた親子2名が摂食直後に食中毒様の症状を呈した。当該ギョウザの販売者及び被害者本人から届出があったが、原因等の特定に至らず。その後、千葉県及び兵庫県で同様事例が確認され、当該ギョウザから有機リン系農薬が検出された。
〔患者/死者/負傷者〕食中毒患者2名(千葉市)
〔症状/被害状況〕症状:めまい、嘔吐、下痢、悪寒、低体温(34.5℃)

公開日:2008年07月16日

カテゴリー: 食品安全