No.130 コレラ菌による食中毒疑いの事例(大阪府)

[ 概要報告 ]
分野:細菌性食中毒

衛研名:大阪府立公衆衛生研究所

時期年月:2001/08/01

地域:大阪府貝塚市

概要:
8月11日、貝塚市内の医療機関から8月9日定期検診で来診した患者(腎不全)が下痢、腹痛の症状を訴えたので検便を実施したところ、コレラ菌を検出した旨の届出が所轄の保健所にあった。患者は、8月6日に貝塚市内の寺院での法要に出席し、昼食に提供された幕の内弁当(貝塚市内の仕出し屋が調製)を自宅に持ち帰り喫食していた。この幕の内弁当は、同法要に出席した15名に配られ、全員が自宅に持ち帰った。喫食者は家族を含め40名でそのうちの7名が有症者であることが判明した。原因食品からは菌が検出されなかったが、患者7名のうち上記の1名を含め3名からエルトール稲葉型コレラ菌(Vibrio cholerae O1)を検出した。