公開成果発表会

【終了しました】公開成果発表会 平成29年度労災疾病臨床研究事業の成果発表会

日時: 平成30年2月23日(金)13:30〜17:00
  (発表会後に午後7時まで食堂で懇親会を開催予定としております)
場所: 国立保健医療科学院 講堂(別館棟5階)
埼玉県和光市南2-3-6【案内図はこちらです】
主催: 平成29年度労災疾病臨床研究事業
「緊急被ばく医療が必要とされるような事故発生時におけるトリアージのための
線量評価手法の確立に関する研究(研究代表者:欅田尚樹)」研究班
参加費: 無料

緊急被ばく医療が必要とされるような事故発生時におけるトリアージのための線量評価手法

〈開催のご挨拶〉

研究代表者 欅田尚樹

 謹啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 平素は、格別のご交誼を賜り、厚く御礼申し上げます。

 さて、かねてより私どもで研究事業を進めてまいりました「緊急被ばく医療が必要とされるような事故発生時におけるトリアージのための線量評価手法の確立に関する研究」の成果発表会を来る平成30年2月23日(金)に国立保健医療科学院において開催することになりました。

 緊急被ばく医療体制の整備として、事故発生時における対象者の優先度を決めた選別(トリアージ)のための線量評価に関する手法の確立が課題となっています。とりわけ、多くの対象者が発生するような事態において短時間で過度の侵襲も与えずに、0.5-1.0Gy以上の放射線被ばくの有無を検査する方法の確立が求められています。本院はヒトを対象として線量推計に用いることができるLバンド電子常磁性共鳴測定法(EPR)を利用した研究を進めてまいりました。

 この他、電子スピン共鳴法を使った関連技術としてX bandのEPRを使った少量の血液で検査できる抗酸化能測定キットを使った研究、リン酸化型ヒストンH2AX(γ-H2AX)を用いたDNA損傷モニタリング法やミトコンドリア酸化損傷を指標生物学的手法による線量評価の検討を進め、国内における実施可能性、汎用性について実証的な研究を行ってまいりました。

 緊急時においても線量推計の信頼性を高めるためには、複数の手法による評価方法を確立する必要があり、これまでの開発されてきた手法に加えて、本研究班で研究を進めてきた物理学的な線量評価法と生物学的な線量評価法と場面に応じて組み合わせることで評価の質を向上させうるものと考えております。

 つきましては、皆様方よりご批評ご批判を頂きたく、下記の要領で成果発表会を開催したいと存じます。
 諸事ご多用のことと存じますが、何卒ご来臨を賜りますようご案内申し上げます。

〈プログラム〉

13:30 研究代表者挨拶:欅田尚樹(国立保健医療科学院)

物理的手法による線量評価

外部専門家による講演
13:40 豊田新(岡山理科大学)
X band EPR tooth dosimetry (EPRの基礎紹介を含む)
研究班の成果報告(電子スピン共鳴法を用いた線量推計法の開発)
14:05 (1)山口一郎(国立保健医療科学院)
研究班での成果報告(これまでの開発経緯も含めて)
物理的手法による線量評価に関する全体討議
14:30 討議
14:50 休  憩

生物学的手法による線量評価

研究班の成果報告
15:10 (2)中村麻子(茨城大)
リン酸化ヒストンH2AX (γ-H2AX)を用いた生体内DNA損傷レベルの測定による線量評価
15:35 (3)盛武敬(産業医大)
被ばくによる生体内DNA損傷レベルの測定とXバンドEPRによる被ばく後抗酸化能の動態解析
外部専門家による講演
16:00 数藤由美子先生(放医研)
細胞遺伝学的線量評価法
16:25 生物学的手法による線量評価に関する全体討議
16:50 欅田尚樹(国立保健医療科学院)
閉会挨拶

ポスター発表等

ポスター発表
糖鎖の切断を指標とした評価法:飯塚 大輔先生(放医研)
ミトコンドリア酸化損傷を指標生物学的手法による線量評価(志村勉)

機器展示(ポスター展示を含む)
L band EPR tooth dosimetry
γ-H2AXを用いた生体内DNA損傷レベルの測定による線量評価システム
被ばくによる生体内DNA損傷レベルの測定とXバンドEPRによる被ばく後抗酸化能の動態解析システム

ポスターは14:50から15:10の20分間の休憩時間を利用して参加者に見て頂く予定としております。
また、16:50-17:30の時間でも機器展示を対応させて頂く予定です。測定を体験したい方も歓迎します。

懇親会
本院食堂にて午後5時30分から午後7時。実費として3千円を徴収させていただく予定です。

参加申込
電子メール(ndsupport@niph.go.jp)でご連絡下さい。
氏名と所属および懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。
【終了しました】ご参加ありがとうございました。
抄録集
抄録集はこちらPDF(PDF 388kB)をご覧下さい。プレゼン資料も含めた成果発表会資料を冊子として公開予定ですしました。
ご希望の方は、氏名と連絡先・送付部数をお知らせ下さい。総合報告書に研究成果報告会での発表や質疑の記録も含めて掲載されています。