■フッ素とフッ化物

■自然環境物質としてのフッ化物

■人体にとっての有益性

■国内外の専門団体が推奨するフッ化物応用


■長期間、多地域での応用による実績がある







2.自然環境物質としてのフッ化物

図:自然界のサイクル

1)自然界に存在するフッ化物
 フッ化物は自然界に広く分布する天然の環境物質です。約90種の天然元素中,地殻(地表から16kmの深さまで)におけるフッ化物含有率は13番目に多く,また,気圏,水圏を含めた地殻を構成する元素の存在比を示すクラーク数は17番目です。
 太古の昔から,生物やヒトの進化はこのようなフッ化物の環境のなかで行われてきたといえます。フッ化物は根源的にマグマに由来し,火山活動により蛍石[CaF2],氷晶石[Na3AlF6],燐灰石[Ca5(F,OH,Cl)(PO4)3]などとして産出されています。
 また,海水中には約1.3ppm(太平洋:1.2ppm,大西洋:1.4ppm)のフッ化物が含まれています。一般に河川水のフッ化物濃度は低く,0.1ppm以下ですが,地下水では地質の関係で比較的高い地区があり,ヒトにとっての適正濃度をこえる場合もあります。



2)あらゆる食品に含まれているフッ化物
 私達が日常摂取している飲食物にも,濃度はいろいろですが,必ずフッ化物が含まれています。フッ化物濃度が比較的高い飲食物の例としては,緑茶,紅茶,ウーロン茶(約0.5〜1.0 ppm),海草(2.3〜14.3 ppm),小骨ごと食べる魚(8〜19.2 ppm)などがあります。したがって,動物もヒトも毎日フッ化物を摂取しており,その摂取量はヒトの健康と密接な関係があります。








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