■フッ化物は、なぜ、むし歯を予防するのでしょうか?

■1.局所的作用

■2.全身的作用


■フッ化物応用は、う蝕をどのくらい予防するのでしょうか?









1.局所的作用

 これは、フッ化物歯面塗布,フッ化物洗口,フッ化物配合歯磨剤,そして水道水フッ化物添加などのフッ化物応用により唾液や歯垢中に取り込まれたフッ化物が直接、歯面に触れて作用するものです。
 萌出したばかりの歯というものは、表面のエナメル質が未熟で、むし歯にかかりやすくなっていますが、フッ化物にはこの結晶構造が丈夫になるのを早めてむし歯に対する抵抗性を高める作用があります。
 また、フッ化物は、むし歯になりかかったエナメル質に作用して、その部分を再び硬くし、結晶構造を丈夫にする作用も持っています。これを「再石灰化」といいます。(図:脱灰と再石灰化)

 さらに,フッ化物が歯垢中の細菌内に取り込まれると,細菌の代謝系酵素(エノラーゼ)を阻害して酸産生を抑制します。また,細菌の細胞膜の透過性を高めて細胞外にフッ化物を出して歯垢のフッ化物濃度をさらに高めます。歯垢中に蓄積されたフッ化物は,歯垢中の細菌が糖を発酵させて酸を産生すると,脱灰に対し抑制的に働きます。








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